
開業100年を記念して、各種塗装の新101系電車が走るなど近ごろ話題の続く西武鉄道多摩川線・・・個人的には通称の是政線と呼んでしまうのですが・・・・。今回は23年前の1995年9月、まだ701系電車が走っていたころの北多磨駅がお題です。


西武多摩川線の各駅のうち、北多磨と是政は平成になってからも暫くは旧い駅舎を使っていましたが、撮影の前年(1994年)に是政駅が改築されたので、この時点では北多磨駅だけとなっていました。
他の建屋の間にある狭い場所に駅舎があり、平入の出入り口が設けられています。もっと昔は画面右側(武蔵境側)の建物はなく、そちらに妻入りの出入り口がありました。また、建屋自体は画面左側(是政側)に向かって、増改築したのか屋根の高さがバラバラです。いずれも棟瓦に角が生えたような独特のものが載っているが特徴でした。

駅舎内部の画像はこちら。木造であることがよくわかります。このときはまだ自動改札が導入されていませんでした。
各線の連絡きっぷが買える券売機や時刻表の書式など、今となっては若干の懐かしさも感じさせるものです。
北多磨という駅名は、開業時の自治体名「(北多摩郡)多磨村」を由来とするもので、多摩の異表記であります。したがって、なんとも大雑把な感のある駅名でした(・・・それを言い出すと、南武線の南多摩も大概ですが)。が、2001年に大学移転のために多磨墓地前から墓地前を取って「多磨」というさらに大雑把な駅名にしたため、それより南に位置する当駅は、同時に住居表示で名づけられた白糸台に変更され現在に至ります。
また駅舎自体も画面左側の建物を取り囲む形で改築され、改札もこの頃よりはだいぶ広くなっています
・いずれも1995年9月 撮影