横浜市交通局が車両の放出を再開したのは1997年度のこと。
移籍車を導入する事業者が増加していた中で、大型の軸距4.6~4.8m級が主体であったため、瞬く間に移籍車市場での売れ筋車種となりました。
当時、乗合の移籍車を積極的に導入していた青森県の弘南バスには、いすゞLVと日野HTが移籍しています。

・弘南バス 日野P-HT233BA +日野車体 2001年6月 青森県五所川原市

・弘南バス 日野P-HT233BA +日野車体 2003年9月 青森県弘前市
このうち日野HTは、1989年度導入車が9台という陣容で2000年頃に移籍しました。
中扉締め切り、側面は方向幕を使わず行先板を使用するのは当時の弘南バスの移籍車に共通の特徴。



・弘南バス 日野P-HT233BA +日野車体 2001年6月 青森県五所川原市
うち3台は五所川原市の商工会議所が中心となって運営する100円循環バスの専用車となり、コース別に専用塗装となりました。こちらは前面の方向幕は固定でしたが、側面の方向幕を使用しており、また中扉も使用(前乗り中降り)していました。
東京都武蔵野市のムーバスの成功などの影響で各地でワンコイン政策が取り入れられていた時代の産物です。
のちに運賃の値上げやコースの統合を経てますが現在も「商店街循環バス」として続いているとのことです。