人気ブログランキング | 話題のタグを見る

本サイト「創作鉄道資料館」では使わない画像を中心に
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
資料館本館
本サイト
創作鉄道資料館

特別企画
台北近代建築

高松琴平電気鉄道600・700に関する簡単な資料集

※現在、コメントとトラックバックは管理者の承認後の掲載となっています。従って、書き込み後暫く時間がかかることを、ご承知ください。

※当ブログに対するご意見、ご要望などは
こちらから、お願いいたします。

なお、リンクフリーです。

※当サイト内の画像、文章等の無断転載を禁止します。
カテゴリ
以前の記事
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
最新のコメント
>社長さん ありがとう..
by hiro_hrkz at 00:30
こんばんは くろがね線の..
by 社長 at 21:25
>>非公開さん 大..
by hiro_hrkz at 22:23
以前からとても興味深くこ..
by 宇都宮正人 at 11:32
上記コメント、デンソーと..
by hiro_hrkz at 23:26
>>田舎物さん 情報あ..
by hiro_hrkz at 02:35
西鉄バスの西工車はドア側..
by 田舎物 at 01:15
kana86さん 情報..
by hiro_hrkz at 00:09
いすゞBA30などでは他..
by kana86 at 07:01
>あかつきさん 情報あ..
by hiro_hrkz at 21:53
最新のトラックバック
外部リンク
検索
ブログジャンル
画像一覧
相模鉄道 新6000系
 相模鉄道の高性能車の機構的な変遷は、少々独特の展開であったと感じます。

 まず、1955~1960年に高性能車5000系を投入します。車体・電装ともに日立製作所製の17~18m級の3扉車で、全電動車・2両ユニット(1C8M)の制御方式を採用しました。主電動機(日立HS-509またはHS-510)は端子電圧375V・出力65または75kw、ブレーキは発電制動付きの日立式電磁直通式という内容です。これは、ブレーキを除けば当時の私鉄各社が導入した高性能車では標準的な仕様と言えるでしょう。
 1961年になると、急増する輸送量に応えるため、20m級4扉車の6000系が登場します。この頃になると私鉄各社は高性能車でも経済性を重視し、編成内のM車の数を減らすようになります。それは相鉄でも例外ではありませんが、特徴的なのは単に主電動機の出力を上げてMT比を1:1にするのみならず、2両ユニットを捨てて1両単位(1C4M)の制御方式を採用したことでしょう。すなわち、主電動機(日立HS-514)は端子電圧750V・出力110kwとなります。また、発電制動は省略されます。これは、平坦線ゆえのコストカット方式であるだけではなく、日立式の電磁直通ブレーキは一般的なHSCと異なり空制と電制の連携が複雑化したことも理由かと思います(逆に言うと、発電制動を省略したことで1C4Mで直並列制御を採用できたと言える)。

 そして、1970年に6000系はいわゆる「新6000系」と呼ばれるタイプにモデルチェンジします。これが本日のメインのお題です。
相模鉄道 新6000系_e0030537_23521843.jpg
・相模鉄道 クハ6705 2003年8月 上星川

相模鉄道 新6000系_e0030537_23521977.jpg
・相模鉄道 モハ6306 2003年8月 上星川

 実質的には従来の6000系と全く違う車両になります。外観では、車体幅が2800mmから2930mmに広がり、前面の高運転台でヘッドライトが窓下にある形状になりました。窓配置も運転台付き車両を基準とした前後で非対称のものから、一般的な前後で対称なものに変わっています。
 機器類も大きく変わっています。編成の長大化が現実になったためか、再び制御方式は1C8Mとなり、主電動機(日立HS-515)は端子電圧375V・出力130kwに増強されています。モハの車輪径は一般的な860mmから国鉄103系などと同じ910mmに、そして歯車比も5.44から4.9に小さくなっています。
相模鉄道 新6000系_e0030537_23521992.jpg
・モハ6300形の台車 KH-59B ディスクブレーキが目につくが、パイオニア台車と違い、ウィングばね式の軸ばねと、上下揺れ枕式で枕ばねがエアサスというオーソドックスな機構である

 ただし発電制動は復活せず、これは抵抗制御方式を止めるまで変わりませんでした(機器流用車を除く)。また他社ではすぐに廃れた直角カルダンドライブを1990年代中頃まで採用し続け、6000系の途中からはじまった台車の外側につけられたディスクブレーキとともに、相鉄の電車は私鉄電車界のガラパゴス的な存在となります。ともあれ新6000系の装備でひとまず完成形となったようで、後継車のアルミカー・7000系でも機器類の構成はほぼ踏襲されました。

 さて、相鉄新6000系は1974年までに70両が製造されましたが、実に様々な塗装があったことが印象に残る車両であったとも思います・・・最も、相鉄は電車の塗装をコロコロと変えておりなかなか印象が定まらなかったのも事実ですが。
引退間近の2003年8月に撮影したものを並べてみます。
相模鉄道 新6000系_e0030537_23521850.jpg
相模鉄道 新6000系_e0030537_23521957.jpg
・相模鉄道 クハ6717(上)、クハ6541 2003年8月 上星川
 柳原良平氏によるイラストの「緑園都市号」 1987年から運行
相模鉄道 新6000系_e0030537_01295910.jpg
相模鉄道 新6000系_e0030537_23521868.jpg
・相模鉄道 クハ6713(上)、クハ6542 2003年8月 上星川
 池田満寿夫氏によるイラストの「アートギャラリー号」 1989年から運行
相模鉄道 新6000系_e0030537_01312075.jpg
・相模鉄道 クハ6707 2003年9月 星川
 引退記念に旧塗装に復刻されたもの。既に運用から外れ、星川駅の側線に留置中の時の撮影。

・参考文献
高島 修一「私鉄車両めぐり163 相模鉄道」 鉄道ピクトリアル672号(1999年7月増)
三沢 孝・田口 博「私鉄車両めぐり107 相模鉄道」 鉄道ピクトリアル320号(1976年5月)
相模鉄道技術部車輌科「相模鉄道 300両突破~相鉄電車1980ナウ~」 鉄道ファン235号(1980年11月)
 
by hiro_hrkz | 2018-09-12 01:42 | 鉄道(近代形電車) | Comments(0)