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福井鉄道 モハ300形
2019年 06月 03日
![]() 1950~60年代に、車両を自社の工場で製造していたことで知られる静岡鉄道。 静清線(長沼工場)の場合は木造車の鋼体化にはじまり、幾つかの形式を作りましたが、その集大成ともいえるのが300形でした。 300形は1966年にクモハ301+クハ301、クモハ302+クハ302、1967年にクモハ303+クハ303の合計3編成6両が製造されました。前作の100形と同じく17m級3扉車で窓配置も同じですが、裾の絞りはなくなり客用窓もユニット窓となっています。なにより大きく変わったのが機器構成で、旧い台車や主電動機を再利用したそれまでの車両と異なり新品が用意されました。主電動機は国鉄101系のMT46と同系の東洋電機TDK-806/6-F(端子電圧300V・出力100kwの)で駆動方式は中空軸平行ドライブ、台車はペデスタル式の車軸支持に枕ばねがコイルバネ・上下揺れ枕式でボルスタアンカー付きのFS363(クハはFS363T)、制御器は電動カム軸式の東洋ES577Aとなりました。ブレーキは在来の車両と変わらず直通制動(SME)です。なお、TDK-806シリーズはこの後に作られる東急車輛製のオールステンレスカー1000形でも引き続き採用されています。 100形は登場後も小変更が相次ぎましたが、300形も前面の非貫通化、テールライトを丸灯から角灯に変更、ワンマン化改造等を受けています。塗装もアイボリーと赤茶色のツートンから銀に青帯に変更されています。 ![]() ![]() 1000形が出そろったこともあり1985~86年に廃車。順次、福井鉄道に譲渡され、1986~87年に形式もそのままのモハ300形として竣工しました。福鉄では主に急行用として使用するため、幾つかの改造を受けています。 下回りは発進時のショックを和らげる名目で、クモハの連結面側の台車とクハの運転台側の台車の交換を実施。これにより2両とも電動車となったため、車番はモハ+クハからモハ301-1+モハ301-2~モハ303-1+303-2と、ハイフン付きとなりました。また福鉄には路面区間があるため前面には排障器を設置、旅客乗降用のホールディングステップを中央の扉にのみ取り付けています。パンタグラフもトロリーコンダクターを動作させる関係上、連結面側から運転台側に移設。窓には保護棒が追加されました。 ![]() ![]() ![]() なにより大きな変化となったのは接客設備で、車内はロングシートから扉間に片側2組づつのボックスシート(国鉄の廃車発生品を使用)に変更。これは後に自社発注の80形にも波及しています。そして福井鉄道初の冷房化改造で、1両に能力8000kcal/hの東芝RPU-2204を3基搭載し、電源はもとクハ300のモハ30*-2にSIVを新設しました。1両あたり24000kcal/hと少々低めですが、3つの扉が全開になることは少ないので問題なかったのでしょう。他に冷房効果を向上させるためにローリーファンも新設しています。 ![]() ![]() ![]() 入線当初は静鉄時代をベースにした銀に青帯でしたが、降雪時の視認性の問題などから1988年にモハ301がクリームに青帯の福鉄新塗装に変更されます。しかし翌年、モハ303が白・緑・赤の新塗装となり残り2編成も順次これに統一されました。扉間に描かれているのは、県と沿線3市の花(福井県:水仙、福井市:あじさい、鯖江市:つつじ、武生市→越前市:菊)ですが、その順番は編成でまちまちでした。 そのほか、少なくとも1993年までには運転席直後の扉後にもホールディングステップを増設(ワンマン運転で中扉乗降はさすがに使いづらかったと思われる)、車内には1988年に清涼飲料水の自動販売機が設置されましたが、晩年には撤去されています。2000年代に入ると、モハ301、303は全面広告車になっています。 ![]() 静鉄100→熊本500の時にも書きましたが、静鉄の自社発注車は見てくれはいいのだが安普請な感が否めず、この車両も頑張ってはいるもののその印象は変わりませんでした。今思うと、華奢な長沼製の車体に冷房器、それも路面電車用ではなく鉄道線用を載せて大丈夫だったのかと心配するところです。 名鉄岐阜600V線の車両導入に伴い2006年に廃車になりました。 ・参考文献 畑下 学「私鉄フォーラム第35回 福井鉄道」鉄道ダイヤ情報62号(1989年6月) 岸 由一郎「私鉄車両めぐり155 福井鉄道」鉄道ピクトリアル626号(1996年9月)
by hiro_hrkz
| 2019-06-03 00:29
| 鉄道(近代形電車)
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