熊本市交通局とその事業を引き継いだ熊本都市バスの車両のうち
富士8Eを架装した車両を取り上げたいと思います。

・熊本市交通局 日デU-RM210GSN +富士8E 2009年8月 交通センター(熊本市)

・熊本都市バス 日デU-RM210GSN +富士8E 2012年5月 交通センター
熊本市交通局は日デに富士重工を架装した車両の導入事例があります。ただし平成元年排ガス規制(U-)以降では中型車のみで、その数はそれほど多くはありません。U-RMは1993年に5両が導入されました。
サスペンションはリーフサス。また、前中折戸で中扉は通しガラスでしたが、都市バスオリジナルの外装になってからは下半分が潰されています。これはこのあとに紹介する各車に共通しています。

・熊本市交通局 日デKK-RM252EAN +富士8E 2009年8月 交通センター

・熊本都市バス 日デKK-RM252EAN +富士8E 2009年8月 交通センター
平成6年排ガス規制(KC-)では採用事例が無く、平成10年排ガス規制(KK-)になってから2002年に2両導入されました。そしてこれが熊本市交通局が最後に発注した富士重工架装車となりました。
KK-RM+富士8Eで軸距3.9m(短尺)を採用したのは、全国でもこれが唯一の事例です。ボディーそのものはマイナーチェンジをした最終期タイプ。サスペンションはエアサス、中扉は引き戸ですが下半分にも窓が設けられています。ワンステップ車のため、低床車専用の外装で登場しました。

・熊本都市バス 日デKC-RM211GSN +富士8E 2012年5月 交通センター
熊本市交のバス事業の受け皿として在熊民間事業者各社の出資で発足した熊本都市バスは、積極的な移籍車の導入を進めます。この中にも何両かの富士8E架装車が存在しています。
KC-RMは、もと横浜市交通局の車両でワンステップ車。なお、都市バスに移籍したRMは西工架装の低床車のほうが多く、富士は影の薄い存在です。

・熊本都市バス いすゞKC-LR333J +富士8E 2012年5月 交通センター

・熊本都市バス いすゞKC-LR333J +富士8E 2014年7月 交通センター
一方、こちらはいすゞLRに架装したワンステップ車で、もとは京成電鉄。
分離子会社を経由して2両が移籍しました。
側面の行先表示はKC-RM共々移設されていますが、移置が両者で異なっています。

・熊本都市バス 日デKC-JP50NTN +富士8E 2012年5月 交通センター
そして、中型幅10.5m級の日デKC-JPはもと京王バス。
1998年導入の3両が移籍しました。