エルガミオも登場してから21年。
移籍例もごく自然なものになり、それは茨城交通も例外ではありません。
同社の各事例を取り上げてゆきたいと思います。

・茨城交通 いすゞKK-LR333J1 +IBUS 2019年9月 常陸大子駅
茨交に最初に移籍したのは、もと京王バスの車両。同グループでも2両のみの存在でした。
ワンステップ車で、リーフサス・中4枚折戸が特徴。水戸200か1325が大子に配置されています。

・茨城交通 いすゞKK-LR233J1 +IBUS 2019年3月 水戸駅
続いて入ったのは、もと京成バスグループの車両。窓にスモークフィルムが貼られていることから、もとは京成トランジットバスの車両だと思われます。ノンステップ車で、水戸200か1504が在籍しています。


・茨城交通 いすゞKK-LR233J1 +IBUS 2018年3月 水戸駅
次に入ったのがもと関東バス。側面の行先表示が前扉の直後にあるノンステップ車です。
水戸200か1683、飛んで1900の2両が在籍しています。

・茨城交通 いすゞKK-LR233J1 +IBUS 2017年4月 常陸太田駅

・茨城交通 いすゞKK-LR233J1 +IBUS 2019年4月 水戸駅附近
茨城交通のエルガミオ移籍車で最も頭数が多いのが、もと東武バス。いずれもノンステップ車です。
水戸200か1689、1697、1726、1727の4両が太田または大宮に配置されています。
大宮の車両は水戸市内まで出てきますが、太田は路線が水戸とは繋がっていない上、休日と平日の運用差が大きく、車両を捕まえるのはなかなか難しいところです。

・茨城交通 いすゞKK-LR233J1 +IBUS 2019年9月 袋田駅
エルガミオは関西からも移籍例が。まずやってきたのは阪急バスの車両。
側面の行先表示が中扉直後にあるノンステップ車。車内のモケットの色などに阪急バスの特徴が表れています。
水戸200か1755が大子に配置されています。
茨交でも最も奥地に存在する大子ですが、この営業所にしか配置されていない車種が多く、なかなか魅力的な・・・ある意味マニア泣かせなところです。

・茨城交通 いすゞKK-LR233J1 +IBUS 2019年8月 茨城県水戸市
もう一つの関西勢が、もと伊丹市交通局の車両。同局でも少数派で3両のみの存在でした。
ノンステップ車で、側面の行先表示は中扉直後にあります。原型はこの周りが山吹色になっていたのが特徴でしたが、これは剥がされています。
水戸200か1935 1両が在籍しています。

・茨城交通 日野PDG-KR234J2+JBUS宇都宮 2020年3月 水戸駅
排ガス規制が3桁の車両も。もとは愛知県豊田市のコミュニティバス「とよたおいでんバス」(豊栄交通または名鉄バス)の車両。愛知県三河地方のコミュニティバスは相対的に浅い年式の車両が放出されることが多く、各地でマニアを驚かせる事例が出ています。水戸200か1885、2083の2両が在籍していますが、前者は太田の配置なので、やはり捕まえづらい存在です。

・茨城交通 いすゞPA-LR234J1+JBUS宇都宮 2018年8月 茨城県水戸市

・茨城交通 いすゞKC-LR233J1+JBUS宇都宮 2020年3月 水戸駅
現時点で最も新しいのが、もと川越観光自動車の車両。ワンステップ車で、AT変速です。
前面の「ワンステップバス」「ノンステップバス」の表示が無くなり、2119は「なかのり」の表記が青帯部分に書かれるなどの変化があります。
廃車時期の都合なのか、先に平成15年排ガス規制車(PA‐)が移籍。PA-LRが水戸200か2016、2118、KK-LRが2119の合計3両が在籍しています。