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高松琴平電気鉄道 5000形
2020年 09月 13日
(琴平線所属の名残で築港側に栓受けが残っている ※2) コトデン琴平線の前身、琴平電鉄は開業に備えて1926年に汽車製造製の1000形と日車製の3000形をそれぞれ5両づつを揃えました。5000形はそれに遅れること2年、1928年に増備車として加藤車両で3両が製造されました。コトデン独特の、形式より1桁少なく2桁目がインクリメントされる附番方式はこの車両も同じで、500、510、520となりました。 1000・3000が電動車なのに対し、5000は制御車でした。また、1000・3000が丸妻で戸袋窓が丸窓だったのに対し、5000は平妻で戸袋窓も通常の矩形と異なっていました。 戦後、1953年に国鉄から木造の制御車、2000形(もと宮城電鉄サハ300)、6000形(木造省線)合計5両を導入した際に、3両揃って電動車に改造されました。台車は、営団地下鉄銀座線1000形2次車が一体鋳鋼製台車に履き替えたことにる発生品の汽車KSK-3Hに履き替え、旧来の台車は破棄されます(後に主電動機を取り付けてデカ形などで使用)。また、主電動機はデッカーDK-13(58kw)で、こちらも恐らくは中古品ではないかと思います。パンタグラフは築港側に取り付けられました(なお、開業時~終戦直後あたりまで1000形は琴平側、3000は築港側にパンタグラフがあったようだが、その後、全車両が方向転換、さらに1000は1967年に再度方向転換を行い全車琴平・長尾側にパンタグラフとなった)。 1000・3000は1966~67年に更新工事を受けたのに対し、5000形は床下のトラス棒と屋上の水雷形ベンチレータを撤去、窓をアルミサッシにした程度で終わりました。琴平電鉄発注車としてはいちばん遅くまで琴平線に残り、510が1976年に、500と520が1981年に長尾線に転属しています(実際には、その後も琴平線で使用されている。長尾・志度線に完全に転属した日は不明)。その後、520は1984年12月に廃車になりましたが、残り2両はその後も扉の交換などが行われた上で使われ続け、510は1998年11月に廃車になったものの、500は2007年の旧型車運用廃止後も動態保存車となり今日に至ります。 私がみることができたのは1990年以降の500と510の2両のみですが、2両は一部姿が異なっていました。500は原型に近いスタイルで、前照灯の直下をパンタ作用用の配管が通るのが特徴でした。それに対し、510はパンタグラフ側の運転台回りがノーシル・ノーヘッダーになり、貫通路の窓も若干大きく、なんとなく妙に不細工な感じが否めませんでした。これは事故復旧による修繕で実施されたとのこと(・・・詳細は略)。 台車もKSK-3Hは昭和40年代に1020形導入に際しそちらに譲り、以降はコトデンの旧型車のご多聞に漏れず、いろいろと履き替えたようです。1995年頃の時点では500は、弓型イコライザの西武→山交の汽車BW-78-54C(もとは初代西武鉄道500のものと思われる)に、主電動機が東洋TDK‐596A(60kw、もと阪神881形)の組み合わせ。一方、510はKSK-3Hに戻っていましたが、主電動機は三菱MB-98A(74.6kw もと名鉄3700形)になりました。長尾・志度線では制御車の860、870、890と2連を組むのは原則としてMB-98Aを装備する車両に限らていたため、これらとの組み合わせも見られました。 一方、500も旧型車の淘汰が進んだ際に(1999年?)、もと名鉄の日車BW(BW-78-30A)ともと阪神881形のTDK-596A ※1) の組み合わせ(30形の廃車発生品と思われる)に履き替えています。2002年の民事再生法申請以降、コトデンの旧型車は茶色とアイボリーの旧塗装に戻されますが、500は最も遅く、2007年の旧型車運用廃止までファンタンゴレッドとアイボリーの組み合わせを維持しました。 茶色とクリームになってからの写真は過去に取り上げているので省略します。 きわめて個人的な話ですが、コトデンオリジナルの3形式の中では、この500が最もお気に入りでした。旧型車運用廃止以降、13年もこの車両を動態で維持されていたことに、改めて敬意を表する次第です。 森貴知『琴電100年のあゆみ』JTBパブリッシング 2012年 真鍋裕司「私鉄車両めぐり 121 高松琴平電気鉄道(上)」 鉄道ピクトリアル403号(1982年5月) 真鍋裕司「私鉄車両めぐり 121 高松琴平電気鉄道(下)」 鉄道ピクトリアル403号(1982年6月) 真鍋裕司「琴電 近代化への歩み」 鉄道ピクトリアル574号(1993年4月増) 真鍋裕司「営団中古台車の行方」 鉄道ピクトリアル939号(2017年12月) ※1)2021.08.02 台車の形式と出身を訂正いたしました。 ※2)2023.12.24 追記しました。
by hiro_hrkz
| 2020-09-13 17:21
| 鉄道(旧形電車)
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