秋晴れはどこに行ってしまったんでしょう?とボヤきたくなる今日この頃ですが、こんな電車が完成しました。
久々のゲテモノ、ワム80000を真面目に貨物電車に化かしたらどうなるか・・・ということを実践してみました。といってもこれは私のオリジナルネタではありません。いまから25年くらい前になりますが、「とれいん」誌で直山明徳氏がマニ44?から作成した貨物電車を発表されたことがあります。それに影響されて、手持ちのワム80000・・それもあろうことか1985年頃に松屋のNゲージショーでTOMIXが配っていたもの・・・に自作の運転台回りをくっつけた小型荷電をでっち上げました。それから幾霜月、コロナ騒ぎで外出自粛の折に発掘したので、レストア・・というか再作成してみました。
車体は一旦ばらし、ワム80000の側板部分だけを使っています。そのほかは基本的にはジャンク箱に転がっていたものを流用しました。パンタグラフ側の側板は鉄コレの近江鉄道モハ200(小田急1600)、非パンタ側の側板は鉄コレの岳南鉄道の日車標準型から切り出したもので、いずれも幕板を延長しています。この部材に近江鉄道のほうは車体天井部分の端材を使う節約振り・・・。
妻板はプラ板からの自作ですが、窓は鉄コレの山陽電鉄700用です。また非パンタ側は国鉄クエ28002に範をとった観音開き扉を取り付けていますが、これもGMのプラキットのあまり(・・・たしか東急7000)をはめ込んでいます。この部分の窓ガラスも、たしかGMの東武8000の余剰材を使いました。ヘッドライトとテールライトは新品でいずれも銀河モデルの新型国電用のパーツです。
屋根も新品ですが、ワム80000の側板は背が高いため普通の屋根を載せられません。GM秋葉原店を物色した結果、京王6000の屋根を使うことに決定しました。裏面を削り取り屋根肩を成形するなどして、更に屋根高さを低めています(ちなみレストア前は、もとのワム80000の屋根を成形して丸屋根にしていました。
塗料も余剰品。神奈電バス用に買ったものの色調があまりに違うため気に入らず、無駄在庫となっていたGMの西武ラズベリーを使いました。下回りは今回は動力は入れず、鉄コレの余剰床板を切り継ぎ・幅詰めして、これまた余剰となっていた箱根登山のTS台車を履かせました。
ゲテゲテしている割には違和感なくまとまったものができたかな?と自負しています。直山氏の作品は関西の大電鉄ふうの黒塗り巨大荷電でしたが、こちらは全長15mとコンパクトにまとめました。ヘッドライトの位置と塗装から、なんとなく鵯越のあたりを走っている雰囲気になりました。
なお、車体強度とか車体強度とか車体強度とか、そういうのは聞こえません(笑)!!・・・魚腹台枠あたりをきっと装備しているんでしょう。はい。
次は何をつくりましょうか。