花粉症がひどくなる季節ですが、こんな車両が完成しました。

ことの発端は、
猫屋線改造の飯坂東線ふうの動力用ににKATOのED75-1000番台を中古で購入したこと。当然、車体は不要となるわけですが、これを使って何か作れないかと思案したわけです。
自分の好みからして当然私鉄ふうの車両を作ろうということにはなるのですが、こと戦後製私鉄向け電気機関車で箱型デッキなしというのは、黒部峡谷を除けば定山渓鉄道のED5010、西武のE851とE31、そして名鉄の最新型の3種類しかありません。ということでプロトタイプも思いつかないのですが、まあ阪和電鉄ロコ1000を近代化したようなやつが出来ればなあ・・・ということで工作を進めました。

下回りに鉄コレの電気機関車用を使うので、それに合わせて車体を中央と両端キャブの部分で切りついで短縮(キャブ側面の窓ガラスは透明プラ板から切り出してはめ込み)。幅も私鉄らしく実物換算2700mmにするため1mmほど詰めました。さらにパノラマミックウィンドウはやめてふつうの窓に。この部分は鉄コレの電車(たしか伊予鉄モハ106=銚子デハ801の戸袋窓を横倒しにしてはめ込みました。さらに種車は交流電機なので屋上は使えず、モニタ部分を自作(ED75の屋根パーツを加工)し、パンタグラフも内側に寄せました。
スカートについては幅詰め等はしませんが、方向転換はしないので、ジャンパの類は片側のみ残してあとは埋めています。
塗装はクレオス・Mr.カラーの122番 RLM82ライトグリーン、裾と手すりがガイアノーツのVO33 マイルドオレンジ(バーチャロンカラー)です。ようは青大将カラーですが、それを狙ったのではなく近江鉄道の電気機関車の灰青色の部分、灰緑色にしたらどうなるかな・・・という発想が原点です。
と、いろいろ改造してみたものの、この程度の改造では国鉄電気機関車のイメージは全く打ち消すことができず・・・ただ単純にED75を塗り替えてみました・・程度の風情にしかなりませんでした。かように国鉄型のDNAは強いということで。
前面を取り換えて、側面のルーバーのあたりを全面的に加工すればイメージは打ち消せるのでしょうけど、それじゃ廃品利用という意味はないですからね・・・しかし、今後も猫屋線シリーズではED75の動力を追加したいと考えていますが、これは困ったことになりそうです。

とりあえず手元に転がっていたトラと連結してみました。最もこの車両は重連で石灰石列車をけん引するイメージで作成していました。つまりは、
南武線と青梅線が戦時買収されずに関東電鉄になっていたら、という想定で。ということで、本当はホキをずらずら後ろに連ねて、しんがりは私鉄型の特徴ある車掌車としたいところですね。