・台北の電気街 八徳路・光華商場附近を行く大有巴士
(その2から続く)・大有巴士水色のバス。1969年設立。英名はなぜかAir-busと称する。
どの集団にも属さない事業者であるが、財政危機・労働争議の発生、さらに台北市当局が発表するサービス評価が低迷と、いろいろと大変なようである。その結果、現在は台北市公車では6っつの系統(枝番含まず)を運行するに過ぎない。なお、従来バスの色はオレンジ色であったが、最近塗装を変更しイメージチェンジを図っている。車種は宇通が殆どで、他に成運(大宇)と嘉馬が加わる。
・大有巴士 KKA-1613 宇通ZK6128HG 監察院前
2016年に登場した現行塗装車。
・大有巴士 KKA-7502 嘉馬KS330-5850 +總盈 東門
2020年に登場した最新塗装車はまた色が変わった。
・新店客運白に青のバス。1980年設立。
その名の通り、台北市の南にある新北市新店区(旧・台北県新店市)を拠点とする。台北市中心部に来る系統は、いずれも新店(以遠)から捷運新店線が地下にある国道9号線を北上してくるものである。従って台北都心部では目立たないが、観光地の烏来と台北駅を結ぶ系統を運行しているので、日本人の利用機会も多いかもしれない。
車種が日野に統一されている点も特徴である。
・新店客運 KKA-3282 日野RK8JRVA-KJF +固亜 東門
・東南客運ピンクに黄色・水色のバス。2002年設立
レンタカー事業から各種事業に発展した大新グループ傘下の企業である。台北のみならず台中、高雄でも公車を受け持っている。しかし、台北における存在感は薄く、どこを走っているのか正直よくわからない事業者である(松山空港北東の内湖や文山区の万芳等に路線がある)。
台北で運用される大型車は宇通のみである。
・東南客運 162-FY 宇通ZK6128HG 捷運象山駅
・國光汽車客運白に紫のバス。もとの台湾省営長距離バス、台湾汽車客運の事業を引き継いで2001年に発足した。
従って、事業の主体は国道客運であるが、現在は嘉義県、宜蘭県などの公車も担当している。
双北地区では、台北駅から淡水河の西に位置する新北市の五股・泰山をダイレクトに結ぶ路線などを運行しているが規模は小さい。
公車で用いる大型路線車は、大宇(成運)のみである。
・国光客運 KKB-1665 成運MB120NS 北門
・そのほか皇家客運(1997年設立)は路線型車両を使用しているが、台北市・新北市の公車ではなく公路客運である。台北駅から士林、陽明山を経て北海岸の金山に至る1717路のみを運行している。この路線、スマホアプリのi-bus 公路客運では検索できず、台湾公車通では台北・新北の公車に登録されてるので注意が必要。※
・皇家客運 591-FU 宇通ZK6128HG 士林官邸
桃園客運は新北市の西に隣接する桃園市の事業者で、同市内の公車を数多く担当するほか、台北・新北市内と桃園市内を結ぶ路線も運行している。このうち板橋駅と南崁を結ぶ952路のみ新北市の快速公車となっている。
・桃園客運 511-U7 日野RK8JRVA-KJF +固亞 板橋駅
なお桃園市の公車には、新北市内の鶯歌、林口、捷運永寧駅などに乗り入れる系統がいくつか存在する。
台北の路線バス 2021 表紙に戻る※ 2021.04.22 台湾公車通の記述を修正しました。