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静岡鉄道静清線 1000形
2021年 07月 18日
![]() 最近、2社に譲渡され注目される静岡鉄道の主力だった車両が本日のお題です。 静岡鉄道静清線は戦後、自社長沼工場で車両を次々と新製し投入してきました。 しかし、それは1968年の350形で終了し、5年後の1978年からは東急車輛製のオールステンレスカー、1000形を投入してゆきます。 ![]() ![]() 1000形は電動車のクモハ1000形と制御車のクハ1500形から成る2連です。車体は1967~1972年に製造された東急7200系に範をとっており、窓配置などは同じですが最大長は若干短い17840mmとなっています(車体長不明)。そのほか、枕梁部分の下方向への出っ張りがありません。車体幅は2744mmで地方鉄道建設規程に収まっているのは同じです。 一方、主要電装品は300形に引き続き東洋電機が採用されています。主電動機は300形と同じくTDK806ですが、出力が110kWと1割アップしており、サフィックスが変わりTDK806/6Gになっています。制御器はES769-A-Mで2個永久直列の主電動機2群を直並列制御する、ごくノーマルなものです。台車は東急車輛らしいペデスタル式の軸箱支持で枕ばねが車体直結式エアサスのTS-812(クモハ)およびTS-813(クハ)を履いています。 そしてブレーキは従来のSMEから全電気指令式のHRD-1に変わりました。これはローカル私鉄では初の採用だと思います。マスコンもワンハンドル式です。 かくして車体や主要機器は大手私鉄並みの車両となりましたが、網棚が一部にしかないなど車内には独自性もみられます。そして、登場時は非冷房でした。なお、ローカル電鉄の冷房車は伊豆急の特別車を除けば、2年後の富士急行5000形が最初になります。 1973年に5編成10両(1001~1005)、1976年に3編成6両(1006~1008)の8編成がこの仕様で製造されます。 ![]() 1994年に観光キャンペーンの一環で装飾が行われ側面の青帯が入った。 ![]() そして1979年12月の増備車から冷房車となりました。静岡県内では前年の1978年に遠州鉄道モハ25+クハ85が、また同じ月に伊豆箱根鉄道駿豆線3000系が冷房車で登場しており、この地域のローカル私鉄の特徴(企業規模、乗客の多さ等)が伺えます。 冷房器は東芝RPU-2211(能力8000kcal/h)を1両に4機搭載。このあたりも先述の東急7200系に準じています(東芝RPU-2204を4機搭載)。補助電源はMGからSIVになり、冷房へも供給しています。またパンタグラフは下枠交差型に変更されました。そのほか、主電動機もサフィックスが変わりTDK806/6Jになりました。 1979年に2編成(1009、1010)、1984年と1985年に1編成ずつ(1011、1012)が製造され、1000系は出そろいます。 ![]() 非冷房車も1986~1989年に冷房改造が行われました。しかしその方式は変更となり、富士電機製の架線電圧直接駆動式が採用されました。能力は若干低く25000kcal/hですが、補助電源に手を加えなくて済むのが最大の利点です。同じ頃に、遠州鉄道でも同じ方法で在来車の冷房改造が行われており、このあたりは何かと似た点もあるなあ・・・と感じるところです。 安普請で多くが10~20年で置き換えられた長沼工場製の電車とは異なり、オールステンレスカーということもあって40年以上にわたって静清線で使用されてきました。2016年に登場したA3000形に順次置き換えられており、2022年には消滅する見込みです。 そして、新製冷房車のうち1編成がえちぜん鉄道へ、2編成が熊本電気鉄道に譲渡されることになりました。特に熊本電鉄はかつて100形が譲渡されたことがあり、まさに歴史は繰り返すといったところです。えちぜん鉄道は特別車両(恐竜電車)の種車になるということですが、どちらの事業者にとっても直流600Vに最適化した設計で、制御関係の改造を必要としないこの車両は魅力的であると思います。 なお、口さがないマニアは1500V線への移籍を口走ったりもしますが、単純に考えても 1)端子電圧750Vの主電動機をどこからか探してきて交換 2)主電動機のツナギを変更し、主制御器も交換して永久直列制御とする。抵抗の増設も必要 3)クハも電装して4モーター永久直列2群にする 4)下回りを全部交換 以上のどれかを行わない限り無理があります。 ![]() ・参考文献 高田 圭「静岡鉄道」 鉄道ピクトリアル652号(1998年4月増)
by hiro_hrkz
| 2021-07-18 00:27
| 鉄道(近代形電車)
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