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弘南鉄道黒石線 キハ2100形
2021年 09月 18日
既存の純民間私鉄が国鉄の特定地方交通線を後継した唯一の事例である弘南鉄道黒石線。1984年の開業時に国鉄より譲りうけたキハ22形3両を譲り受けて使用していました。しかし1995年6月には、同年3月に旅客営業を廃止した同和鉱業→小坂精練小坂鉄道のキハ2100形2両を譲り受け、同数のキハ22を置き換えました。
![]() ![]() 入線したのはキハ2105とキハ2107で、塗装や番号などほぼそのままの状態で使用されました。外観上の差は、入線後しばらくしてから扉上に水切りが取り付けられたこと程度でしょう。 小坂鉄道には当時5両の同型車があったので、もう1両導入してキハ22を全て置き換えることも可能だったはずです。しかし、そうならなかったのは、コストを切り詰める必要があったか、それとも既に先が見えていて最低限の投資に抑えたかったからか、はたまたタナボタ的な何かで置き換えたからか。結局のところ導入から3年持たず、1998年3月31日限りで黒石線は廃線になっています。 さて、同和小坂キハ2100形および同系車の常総筑波鉄道→関東鉄道キハ800形共に拙ブログで取り上げていますが、あっさりしたものなので、ここで改めて日車支店製電車型気動車のおさらいを。 このグループは1959年9月に製造された常総筑波鉄道(筑波線)キハ501~505が最初です。筑波線への気動車の新車投入はこのときが戦後初でしたが、当時常総線には20m級車を導入していた一方で、こちらは18m級車でした。台車はキハ503~505が国鉄DT21の系譜に属する軸ばねがウィングばね式・枕ばねが上下揺れ枕式でコイルバネのNA6(NA6T)だったのに対し、キハ501・502は枕ばねを空気バネにしたNA302(NA302T)を履いていたことが特徴でした。 そしてもう一つ、電車型の車体を採用してステップレスとしたことも大きな特徴です。このためには床高さを下げる必要がありますが、当時は鉄道用のエンジンでは対応できず、日野自動車のバス用エンジンであるDS40B2(出力143HP)、液体変速機は新潟コンバータDB-100を採用しました。 この車体は張り上げ屋根やスタンディ・ウィンドウ(いわゆるバス窓)といった点などから、1年早い1958年に登場した松本電鉄モハ10以降、岳南鉄道モハ1101と新潟交通電車線各車で採用された、いわゆる日車標準型電車との類似性が指摘されます。しかし、電車は地方鉄道建設規程に収めたため車体幅が2700mmなのに対し、キハ500は国鉄大型車なみの2800mmと異なります。こちらの方が幅広に感じるのも当然というわけです。 入線後すぐにキハ501と504、502と505が車番を入れ替えています。 その2年後、常総筑波鉄道は1961年10月製造のキハ800形キハ801~805を導入します。その頃、日本私鉄経営者協会が私鉄各社の車両規格を統一する「標準型電車」を模索しており、その気動車版の標準型車両として製造されました。これは、当時の常総筑波鉄道の桜井明雄車両課長が標準型車体の採用に取り組まれていた故のものです。 最も基本的にな仕様はキハ500がベースになっています。変更点は20m級車としたこと、またエンジンは、1960年に国鉄がDMH17を横置きにしたDMH17H(出力180PS)を開発しており、これを採用しました。変速機も一般的なTC-2になっています。台車はエアサスが引き続き採用されましたが、細部の仕様が変更になっておりNA305(NA305T)となりました。なお、キハ501~505も1968年または1976年にDMH17H・TC-2に変更しています。 この常総筑波に全国で唯一追随したのが同和鉱業で、1962年の小坂鉄道線の改軌に合わせて、同年4~8月製造のキハ2101~2104を導入します。常総筑波キハ800形とほぼ同形ですが、台車は枕ばねがコイルバネのNA6(NA6T)を採用したのが一番大きな差です。また急勾配区間があるため動台車側には撒砂装置が取り付けられています。のちに1964年8月製のキハ2105、1967年11・12月製造のキハ2107、キハ2106を導入し、7両を揃えました。なお、1980年5月にキハ2108(1967年にキハ2104から改番)、1983年11月にキハ2102が同社の片上鉄道に異動しキハ801、802に改番しています。 1950年代中盤以降、国鉄型の亜流が多かった私鉄の気動車の中でも、先進性があり独自性が際立つ車両でしたが、非電化私鉄の衰退もあり、これで打ち切りとなりました。 ![]() ・参考文献 飯島 巌、森本 富夫、諸河 久『私鉄の車両8 関東鉄道』 保育社 1985年 上林 宏「同和鉱業小坂鉄道」鉄道ピクトリアル477号(1987年3月増) 高嶋 修一「弘南鉄道」鉄道ピクトリアル636号(1997年4月増) 中川 浩一「私鉄高性能電車 出現の意義」鉄道ピクトリアル726号(2003年1月増) 桜井 明雄・中村 夙雄・中川 浩一「鼎談 車両を育てて30余年」鉄道ピクトリアル418号(1983年6月増)※ ※『鉄道ピクトリアルアーカイブセレクション29』に再録
by hiro_hrkz
| 2021-09-18 01:57
| 鉄道(非電化)
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