常磐交通自動車 いすゞK-CLM500・K-CJM500 +川重
常磐交通自動車は、遅くまでいすゞC系を使用した事業者の一つです。特に
北村車体を架装した車両が有名でしたが、これは1両のみでした。他に
富士3Eを架装した車両もありましたが、総じて多いのはオーソドックスに川重を架装した車両でした。
・常磐交通自動車 いすゞK-CLM500 +川重 1999年3月 いわき駅
・常磐交通自動車 いすゞK-CLM500 +川重 2004年5月 いわき市内
1980~1982年は予燃焼室式エンジンのDH100Hを搭載するCLMを導入し、川重架装の車両は14両が在籍しました。上の画像のいわき22か77は前面の行先表示は小型のまま側面は大型となった1981年式、下の画像のいわき22か131は前面も大型化された1982年式です。
・常磐交通自動車 いすゞK-CJM500 +川重 2004年5月 いわき駅
1983年は直噴エンジンの6QA2を搭載するCJMを導入。
川重架装は6両で、前面の方向幕部分のパーツが行先と系統で一体化し、中で区切られる方式となりました。
・常磐交通自動車 いすゞK-CLM500 +川重 2004年5月 いわき市内
CLM・CJMともに後面には方向幕はなく、リアガラスが天井まであるタイプを採用していました。
また前後扉のため非常口は車体中央にありますが、これは富士重工や北村の架装車とは異なる点でした。
常磐交通の車両は、
エンジン開口部に何かのハッチが設けられており他には見られない独特の形状となっている車両がいろいろとありました。CLMもこの一つで、メッシュがこのように変形していました。
・参考文献
『バスジャパンハンドブックシリーズ15 常磐交通自動車』 BJエディターズ 1995年