高松琴平電気鉄道の旧型電車保存運転が、今年11月3日を持って終了しました。
週の真ん中にある祝日では東京から行くのは難しく、一方では相当な混雑が予想されました。しかし、個人的には1990年8月にはじめて高松を訪れて以来、全国のローカル私鉄の中でも特別なほど何度も通う存在となったコトデンです。行かないという選択肢はありませんでした。


当日朝は長尾線の瓦町から2番目の下り列車で移動しました。しかし、どの撮影地もこれまでに見たことが無いほどの人の数。結局、最も光線がよいと思われる長尾駅の公文明寄りで構えました。
この場所は、旧型が普通に走っていた頃はビニールハウスがあって撮れませんでした。従って今回が最初で最後の旧型の撮影となりました・・・その頃は他にいくらでも撮影地があったのですが、だいぶ減りましたね(たとえば井戸駅の白山側、農学部駅前など)。
編成は長尾/琴平側から120と300の2連。撮影会後の琴平線では順序が逆になるものと予想していましたが、結局終日この編成での運転となりました。


移動ができないので復路も同じ場所で撮影。
往路の電車も相当な混み方でしたが、復路も大半の客がそのまま乗車して戻ったようです。長尾駅発車時点で既に東京のラッシュアワーを思わせるような物凄い混みようでした。

午後の琴平線は往路しか陽が出ていないため、より特定の撮影地に人が集中したように思います。オーソドックに一宮~円座の香東川橋梁で撮影しましたが、2時間前から既に相当な人数となっており、旧型が通過するときには身動きが取れないような人の数でした。


そして琴平線の復路は、日没数分後に通過し停車時間の長い滝宮駅で撮影しました。このあたりもだいたい考えることはみな同じようで、それなりの人の中での撮影となりました。

折角なので、滝宮から覚悟を決めて乗車。めちゃくちゃな混雑でしたが、もはや一般的な鉄道線でツリカケ電車にのること自体が相当に難しくなるので、これでよかったのだと思います。

そして、最後の仏生山行きは片原町で。最終列車なのだからテールライトを・・・ということで、築港側の踏切から見送りました。
振り返れば、2007年7月の営業運転終了から14年に渡る長いサヨナラ運転だったのかもしれません。趣味者としては実にいろいろと楽しませてもらえたと思っています。
改めて関係者の皆様に感謝を申し上げます。