
もうすぐ外は白い冬ですが、台湾に行っていたこともあり全く書いていなかった模型について、帰国後に完成したものを紹介してゆきたいと思います。


帰国後に作成した第一弾が、この青い電車です。
色からわかるように台湾の1970~80年代の気動車に影響を受けたものです。

・台湾の気動車の一例 DR2303 2021年4月 旧・台北機廠
ベースになったのは鉄道コレクション第3段の一畑3000系(南海ズームカー)で、これに同じく鉄コレ第7弾の南海モハ1521の前頭部を切り継いでいます。実は、南海ズームカーの窓回りを利用して作られた台湾の旧型客車の作品を幾つか見ており、それならば電車のまんまでやってみよう・・・と台湾滞在中に思い付いたのが発端です。

テールライトは銀河モデルの国鉄新性能近郊電車用、ベンチレータはGMの東急3000用を用いています。
車体の青はクレオスのMr.カラー110 キャラクターブルーにC322 フタロシアニンブルー を適宜混ぜたものです。
下回りはズームカーそのままで、とりあえず無動力のままです。

台湾で購入した台鉄DR1000(三鶯重工製)と並べてみました。
違和感がないようなあるような・・・・
今年6月に発売された、ノスタルジック鉄道コレクション。一部では「ノス鉄」と略されたこの製品は、特に機関車について鉄コレ第一弾の頃を思わせるような自由な改造がされて、ネット上を賑わせました。
値段が上がっていることもあり箱買いというわけには行きませんでしたが、数個買ったうちの1両である津軽鉄道→東野鉄道ふうの箱型DBを改造してみました。


何番煎じかわかりませんが、電気機関車に改造しました。イメージは、越後交通長岡線ED211、北陸鉄道EB221、京福福井テキ6といった貨電と電機の中間のような車両です。側面の扉は当初、有蓋貨車のような外吊り式を考えていたのですが、車両限界を突破してしまうので車体内側に設けました。また車体裾にはプラ板をわずかに外側に出っ張るように貼って、台枠に見えるようにしています。上信電鉄ED316のように凸型電機を箱型に改造した風情ですね。
下回りはボギー化して、鉄コレのU型イコライザ―式台車を履かせました。
ヘッドライトは、ペアーハンズの旧国100Wタイプ(銀河モデルの引継ぎ品、7月のJNMA会場で漸く手に入れることができました)、テールライトは銀河の新型電気機関車用でちょっと自己主張が激しい感じです。カプラー解放テコは真鍮線から自作し割ピンで止めています。
塗装は、屋根はサーフェイサーそのもの、車体はフタロシアニンブルーを艶消しにしています。

こんな感じで数両の貨車を牽引させたいところですが、この車両は動力無し。従って、ユーレイを作りたいところです・・・過去に作ったものはあったのですが、今は不動になってしまっていまして。


最後の1両は、国鉄キハ42000を改造して作ったクハという想定の車両です。
もとはといえば、ジャンクボックスから津川洋行のキハ07のうち前頭部がないもの(
東野鉄道キハ501を作った際の余り)が出てきたのが発端で、これに鉄コレの蒲原鉄道クハ10のドアから前後をドッキングさせたものです。最も、これは私のオリジナルの発想ではなく、20年以上前にネット上で、津川のキハ07の真ん中にGMのキハ04の前後を組み合わせた作品を見ていたことがきっかけです。
最も、キハ07と04ではドアから車端までの長さが異なるので、蒲原クハ10はドアを一旦切り離して前後を入れ替えたり微妙に手のかかることをしています。また、車端側の窓についてはキハ07にあわせて全てプラ板から新製しました。
屋根はクハ10用を使っていますが、当然長さは足りないので中間部分をプラ板の積層から削り出して延長しています。

津川のディテールは浅めなので、結局シル・ヘッダーは一旦削って新規作成。また車体の高さがクハ10と合わないので、裾も天井側もプラ板で継ぎ足しています。
しかし、津川の素材はプラ用接着剤が効きにくく四苦八苦しました。結局のところ満足とは程遠い出来に・・・
塗装は神奈電色にしましたが、正式に車籍編入するかどうかは未だに不明。
組む相手の電動車もいませんし、なによりキハ42000は意外に頭数が少なく戦後混乱期に廃車になってどこにも行かなかったものがないので、なかなか設定が難しく・・・・。