那覇交通は、沖縄本島の乗合4社の中では那覇市内線担当という性格が強かったですが、郊外線も那覇から糸満、西原、琉大、石川方面へ運行していました。市内線は2扉車でしたが、郊外線は他社と同じトップドア車で塗装も異なっていました。

・那覇交通 いすゞ P-LV314L +IK 2003年5月 儀保

・那覇交通 いすゞ P-LV314L +IK 2003年5月 県庁北口

・那覇交通 いすゞ P-LV314L +IK 2000年2月 県庁北口
730でBU04を導入したあと暫く新車はなく、1988年以降P-LV系を再投入したのは
市内線と同様です。いちばん上の沖縄22き41は1988年式で5両が投入されました。市内線が2段窓なのに対し、こちらは逆T字窓を採用しました。ただし窓柱は通常の形状です。塗装は郊外線用のレインボー塗りで、これは那覇バスに引き継がれました。車内はハイバックシートが中央通路より一段高い場所に取り付けられていたと記憶しています。当時の沖縄本島の郊外線の標準的な仕様ですね。
一方、沖縄22き115、119は1989年式で8両が投入されました。窓柱はヒドンピラー、窓そのものはブルーペン、窓回りは黒塗りとなり洗練された感じとなりました。

・那覇交通 いすゞ U-LV324L +IK 2003年5月 県庁北口
その次は、1992年式でU-LV系に移行します。仕様は1989年式を受け継いでいますが、前面はU-LVで加えられた方向幕部分まで一体化した仕様になっています。これは翌年に投入された
市内線向け車両も同じです。
U-LVは1992年式3両、1993年式5両が投入されます。しかし、那覇交通の経営が悪化し乗合用の新車投入はここで終わります。
さて、那覇交通の郊外用のキュービックで最も有名だったのは、以下の車両かもしれません。

・那覇交通 いすゞ P-LV314L +IK 2003年5月 県庁北口
1988年式のうち沖縄22き44は前面が日野の貸切車タイプのものに変えられていました、これに伴い、ドアも独特のものに変わっています。車体断面が異なるはずなのに、よく取り付けることができたと思います。
最も、沖縄本島の路線車はモノコックボディーを改造したバケルトンが結構な台数あった上、どういうわけかこれらの大半がもとの車体に関わらず日野の貸切車の前面を取り付けていたので、経験は充分だったのかもしれません。



・那覇交通 いすゞK-CJA520 +川重 2003年5月 県庁北口
那覇交通のバケルトンといえば、この車両でした。
1980~81年に投入された川重車体の貸切車ですが、前面だけを後年変更しています。しかし屋根Rが深い点とはアンバランスで、よくもまあ取り付けたものだと感心してしまいます。
貸切車でありながら軸距は5200mmと短めで、そもそも路線用のシャーシに架装しているのが大きな特徴です。これも当時の沖縄のバスでは標準的な点でした。
末期は大半の車両が路線用に転用されていたようです。
・参考文献
「バス会社訪問39 沖縄県のバス 1997」 バスラマインターナショナル43号(1997年9月)
「沖縄県のバス 2001年夏」 バスラマインターナショナル67号(2001年8月)