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高松琴平電気鉄道600・700に関する簡単な資料集

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上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382796.jpg
・中央前橋駅を発車するデハ317+クハ357 1994年3月

 大手私鉄からローカル私鉄への譲渡車両はメジャーな存在ですが、実際には各社によってその数は大きく異なります。実質的に自社の一部門だった新京成以外への譲渡が銚子電鉄への1例しかない京成、戦後の独立後は100形(土佐電)と3000形(富山地鉄)だけの京阪、やはり戦後は琴電と大井川への合計3系列だけの近鉄あたりが譲渡に消極的なほうだと思います。
 東武鉄道は最近、アルピコ交通(松本電鉄)に20000系が譲渡され話題になっていますが、有史以来電車の譲渡事例は戦後混乱期に63形を導入した見返りの供出を除けば殆どありません。最も電気機関車や気動車、あるいは路面電車の譲渡例はあります。電車については主要機器の再利用で更新車を多数作るなどしたため、譲渡できる車両が無かったというのが正しいでしょう。
 その中で珍しい譲渡事例が、もと東武3000系の上毛電気鉄道300形(デハ310形・クハ330形)、および3050系の350形(デハ350形・クハ360形)です。最も、上毛電鉄は東武が筆頭株主(1996年当時で42%保有)ですので、実際には救済措置的な意味合いもあったと思われます。

 上毛電鉄では、1970年代後半にもと西武351・1411形のデハ230・クハ30を導入し車両を統一しましたが、これの代替として1989~1990年にデハ310形・クハ330形2連9編成18両を導入しました。東武3000系は昭和初期に製造されたEEまたは東洋電機の電動カム軸式制御器(もしくはその互換器)を搭載する車両の機器を流用して、1965~1968年に津覇車両で更新された18m級車です。このため台車等はまちまちでした。上毛ではデハの台車は扶桑KS-33L(東武形式TRS-28M)に統一されていましたが、クハはバラバラで台車別にクハ320(扶桑KS-30L)・330(国鉄TR-11)・350(BW-78-25A)の3形式に分けらました。最もクハ320・350形は後年TR-11に履き替え、クハ330形に統一・改番されています。なお、主電動機はEEのDK-91B(出力97kw)、主制御器は東洋ES-530または豊電業US-531です。
 譲渡の際、車体の改造はほぼありませんでしたが、塗装は沿線の美術専門学校に依頼したものに変わりました。これがパステルグリーン、ベージュ、赤、白の4色を使った派手なものでしたが編成毎に微妙に異なり、またその後簡略化で白を廃し赤は窓回り塗りつぶしから帯に変化しました。
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382742.jpg
・上毛電気鉄道 デハ318+クハ338 1994年3月 中央前橋
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382774.jpg
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382783.jpg
・上毛電気鉄道 デハ318(上)、クハ338 1995年8月 中央前橋

いちばん上は1994年3月に撮影したもの。過渡期なのか、赤い部分がありません。
その1年半後に撮影したのが下の2枚ですが、窓下に赤帯が巻かれるようになりました。
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382815.jpg
・上毛電気鉄道 デハ315 1995年8月 大胡
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_00392979.jpg
・上毛電気鉄道 デハ319 1995年8月 中央前橋

この窓下に赤帯が入ったものが末期の標準的なスタイルだったのですが、319はパステルグリーンと赤帯の間にベージュの部分がなく、前面は赤帯が細く2本になっているという変化がありました。
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382804.jpg
・改造待ちのもと東武鉄道モハ3652 のちのデハ353 1995年8月

 310・330形は車体は新しかったものの主要機器の製造が昭和初期で老朽化が深刻だったようです。そのため、1995年には早くも廃車がはじまります。この代替として入線したのが、これまた同じ東武3000系列でした。当時、既に冷房付きのカルダン駆動車の譲渡が当然となっていた中で、ほぼ同一の車両での置き換えに当時のマニアは唖然としたようです。
 最も、同じ3000系列でも更新年が1972年と若干新しい3050系が種車で、こちらは日立製の機器を搭載しています。制御器は電動カム軸式のMC-H-200Bで、電空カム軸式のPR-200から戦後に置き換えられたものも多かったようです。主電動機はHS-266-Aで、出力は110kwと310形より大きくなっています。なお、台車はデハがKS-33L、クハがTR-11で、この点は310・330形と変わりませんでした。
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382710.jpg
・上毛電気鉄道 デハ351 1995年8月 大胡
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_00580395.jpg
・上毛電気鉄道 クハ366 1998年5月 中央前橋

デハ350、クハ360形として1995~1996年に2連7編成14両が導入されました。
殆ど改造されていないのは310・330形と同じですが、こちらのほうがより徹底しており車体外装は帯の色を変えただけ、また前面の窓上の車番も310・330形は板でしたが、こちらは種車の列車番号表示幕を使っていました。窓上の帯は、入線当初は赤でしたが、後年はオレンジ色になりました。
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_23382814.jpg
・上毛電気鉄道 クハ362 1995年8月 大胡
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上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_01093605.jpg
・上毛電気鉄道 デハ352(上)、クハ362 1998年5月 大胡

また、デハ352・クハ362、デハ353・クハ363、デハ355・クハ365の3編成は全面広告車として登場しました。この3編成は廃車まで広告は解除されなかったたようです。

結局のところ、350・360形は一時しのぎなもので、1998年からもと京王帝都3000系の700形が導入されます。これに伴い2000年までに廃車になりました。350・360形は導入から2~5年での淘汰でした。
上毛電気鉄道 デハ310形・クハ330形、デハ350形・クハ360形_e0030537_02012700.jpg
・廃車後、大胡車庫で倉庫となっていたクハ334。これも一時的なものだったようだ。 1995年8月
by hiro_hrkz | 2022-05-29 01:21 | 鉄道(近代形電車) | Comments(0)