千葉交通 日野KL-HU2PMEA・KL-HT2MPEA +日野車体
成田市より西の千葉県に路線を持つ千葉交通ですが、その特徴の一つに成田空港とその構内施設の送迎輸送があげられます。
ここには一般路線とは仕様の異なる車両が投入され、ブルーリボンシティも長らくここでしか見られないものでした。
・千葉交通 日野KL-HU2PMEA +日野車体 2003年6月 成田空港第2ターミナル
まず最初に投入されたのが2000年式のKL-HU2MPEAで、日本航空の契約塗装車でした。この前にはP-HTの日本航空専用車が在籍していたので、これはその後継だったのでしょう。乗合ではないので、2ステップ車が選択されています。前面から見るとバンパーの下側に段があるのがワンステップ車と見分けるポイントです。
千葉200か421、422(社番T10-209、T10-210)の2両が在籍していました。
・千葉交通 日野KL-HT2PMEA +日野車体 2003年6月 成田空港第2ターミナル
続いて2001年に導入されたのが千葉200か603、604(T11-213, T11-214)の2両です。外観は目立った差はありませんが、型式のKL-HTから判るようにリーフサスを採用したのが最大の特徴です。これ以外には
越後交通グループと阪神電鉄程度でしか採用事例は無いように思います・・・自家用車は判りませんが。
・千葉交通 日野KL-HT2PMEA +日野車体 2012年3月 銚子駅前
この車両に限った話ではありませんが、後年、車体を通常の塗装に戻し一般路線に転用されています。
603は銚子に配置され、主に千葉科学大学への路線で使われていました。
・千葉交通 日野KL-HU2PMEA +日野車体 2004年8月 成田空港第2ターミナル
・千葉交通 日野KL-HU2PMEA +日野車体 2015年3月 成田空港
2002年にも千葉200か707、708(T12-215, T12-216)の2両が導入されました。
2000年導入の2両と同じエアサスに戻りました。
708は一般塗装にならず、JJ統合後のロゴ変更を行いました(707は不明)。
・千葉交通 日野KL-HU2PMEA +日野車体 2003年6月 成田空港第2ターミナル
そして、2003年も千葉200か933、934(T13-217、218)の2両が導入されました。
この2両は当初から千葉交通の標準塗装で登場したようです。
これら送迎輸送車の特徴といえば、行き先表示が暗号と化していることですね。
2PTB(第2旅客ターミナルビル)だけは一般向けに使われることがあるのでわかりますが、他は何がなんだか・・・セキュリティ対策もあるのでしょうか。
近年は逆に路線車が送迎輸送に転用されているようです。
・参考文献「バス事業者訪問80 千葉交通」 バスラマインターナショナル 77号(2003年3月)