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昭和初期の日本車輌製電車について
昭和初期の日本車輌製電車について_e0030537_18502810.jpg
本年7~8月にネコパブリッシングから刊行された『RMライブラリ265・266 日本車輌の標準設計電車』(上・下 宮下洋一 著)は、大正末~昭和初期に製造された日本車両製の電車のうち、これまで特に愛好者の間で兄弟と囁かれていた車両をまとめてとりあげている。とりわけ、日車のカタログの図面が掲載されており資料性があるものとなっている。
しかし、同書を読み進めるうちに・・・多くは図面を比べることによって、幾つか気になる点が浮かび上がったので、ここに備忘録的に記しておこうと思う。

なお本書内では特にどの車両同士が同一グループであるといった説明をしていない(かわりに全長と製造年による分類が掲載されている)。以下は全て、私が解釈するために便宜上わけたものであることをお断りしておく。

・(1)琴平電鉄3000、浅野川電鉄カ5、越前ホデハ211、三国芦原電鉄ホデハ11
  上田温泉電軌デナ200、永平寺鉄道ホデハ102、福武電鉄モハ11
・(2)一畑電鉄デハ1・デハニ50、宇部電鉄デハニ101・301


 これらの車両はメートル法ではなくヤード・ポンド法で設計されていることが図面から読み取れる。
車体長×車体幅は(1)が45ft6in(13868mm)×8ft(2438mm)または8ft4in(2540mm)、(2)は50ft2 1/2in(15304mm)×8ft6in(2591mm)である。
窓配置は(1)は全車1DO5D5OD1、(2)は一畑デハ(1D7D7D1)・デハニ(1D13D1B1)・宇部電(1D9D5B1)で異なっている。しかし、全車両の窓幅が2ft1in(635mm)、扉幅3ft(914mm)、運転台側窓幅23in(584mm)に統一されており、同一基準で設計されたことがわかる。なお、琴電と上田を除いて扉はステップ付で車体裾が一段下がっている。

一方で窓の高さは異なる。
琴電、浅野川、上田、一畑、宇部が2ft8in(813mm)なのに対し、福井各社(越前、三芦、永平寺、福武)は2ft7in(787mm)と低い。前面を見たとき、福井各社のほうが窓が横長に見えるのはそのためである。

そして、(1)グループの中で三芦と福武※3 は車体幅が8ft4inと広い。従来、越前、三芦、永平寺は後に全て京福電鉄福井支社となることから、まとめて同形とされることも多かったが、実際にはそうではない。
なお、電装品についても、越前は78.6kwの主電動機×2で間接非自動制御 ※1、三芦は45kwの主電動機(SE-131-B)×4で間接自動制御(RPC-50 電空カム軸式) ※2、永平寺は37.5kwの主電動機×4で直接制御 ※1とバラバラで、これは後年、連結運転の有無に基づく集電装置の差となって表れている。
昭和初期の日本車輌製電車について_e0030537_20063041.jpg
・高松琴平電気鉄道 300 (琴平電鉄3000形) 2010年5月 仏生山
昭和初期の日本車輌製電車について_e0030537_18503096.jpg
・上田交通 モハ5253 (上田温泉電軌デナ200形) 1993年5月 上田
 廃車後、留置中の状態。
昭和初期の日本車輌製電車について_e0030537_18503165.jpg
・一畑電気鉄道 デハ3 1998年9月 川跡~遙堪
 窓配置は変更されている。

・(3)小田原急行鉄道モハ1と博多湾鉄道汽船デハ4~9

 小田急モハ1の図面はメートル法の寸法が記入されているが、その値は中途半端である。これらはヤード・ポンド法に変更するとスッキリする。即ち車体長14224mmは46ft8in、以下車体幅2615mm=8ft7in、窓幅660mm=2ft2in、扉幅915mm=3ftとなる。ただし、窓高さの810mmは2ft8inに若干足りない点は検討の余地があろう。

この小田急モハ1に類似するのが博多湾鉄道汽船(湾鉄)デハ4~9で、窓配置のみならず車体幅・窓幅・扉幅・窓高さなどの寸法が同じことがわかる。
ただし、運転室部分の奥行が異なり車体長が14424mmと200mm長くなっている。この寸法はヤード・ポンド法に直しても当然スッキリしたものにはならない。小田急の図面をベースにメートル法で修正して湾鉄向けにしたことも考えられるのではないかと思う。
昭和初期の日本車輌製電車について_e0030537_18504036.jpg
・小田原急行鉄道 モハ10 1999年10月 海老名
 保存車
 
・(4)広浜鉄道1、越中電鉄デハ100、琴平急行電鉄デ1、宇部電鉄デハ201

 いずれの車両も扉幅1000mm、窓幅700mm、扉脇部380mmとキリのよい数字になっていることから、メートル法で設計されたことが伺える。窓柱は記載のない図面もあるが、計算すると全て65mmとなる。車体幅は2440mm・前面Rの4000mmも共通であり、窓高さ800mm、幕板幅360mm、屋根深460mmと高さ方向の寸法も全て同じでまさに兄弟といえる車両群である。

全長は広浜と琴平急行は11035mm、越中は11800mm、宇部電鉄は12565mmと異なるが、その差分は窓と柱を足した765mmなので、ここからも共通設計であることがわかる。
昭和初期の日本車輌製電車について_e0030537_18503892.jpg
・熊本電気鉄道モハ71 (もと広浜1形) 1998年9月 北熊本
 無車籍。窓は2段式に改造されている。

・そのほか
(富士山麓電鉄モ1、神戸有馬電鉄デ1、志摩電鉄モニ10、東美鉄道デホ100)


 富士山麓は図面が不鮮明なので明確な判断をしがたいが、神戸有馬デ1と側面の窓幅700mm・扉幅920mm、車体長14426mmが同一であることはわかる。ただし窓構造の差により幕板部分の寸法などは異なるように見える。
一方志摩モニ10と東美デホ100は車体長12630mm、車体幅2465mm、客用扉幅920mm、窓幅645mmなど全ての寸法が揃っており同じ車体であることがわかる。

 神有と志摩、東美の共通点は前面にある。
つまり車体幅2465mm、Rは3898mm、窓幅700mmで、これは全く同じである。
この点での共通項を探すと、他にも同じ車両がでてくる可能性があると思う。
昭和初期の日本車輌製電車について_e0030537_18503785.jpg
・富士山麓電鉄モ1 2011年4月 河口湖駅
 保存車

注・本文内、「電鉄」は正式には「電気鉄道」と称する場合がある。

※1 藤井信夫「私鉄車両めぐり102 京福電気鉄道福井支社」鉄道ピクトリアル295号(1974年4月)による。
※2 中田安治「越前本線の沿革と車両」 レイル No.17 (1986年2月) による。
※3 2022.9.27 訂正しました。


by hiro_hrkz | 2022-09-23 23:37 | 鉄道(旧形電車) | Comments(0)