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広島電鉄 2000形
広島電鉄3100形がかつての宮島線直通色であるオリエントピーチに赤帯に変更されて話題になっています。
しかし個人的にはこの塗装は、比較的早くにぐりーんらいなー色になってしまった3100形よりも、最後まで宮島線直通色をまとった2000形のほうを思い出します。
2000形については、1両だけ原形で残っていた2001について、だいぶ前に取り上げていますが、今回は2両編成に改造された他の車両を取り上げたいと思います。
広島電鉄 2000形_e0030537_17385802.jpg
・広島電鉄 2007+2006 2005年8月 広島駅前

軌道線と宮島線直通は1958年4月、団体貸切電車を1955年製の550形により運転したことにはじまります。同年6月には通常の定期列車で草津~広島駅・宇品3丁目に設定され、専用の新車である850形(のちの350形)が用意されました。そして、更なる増強のために増備されたのが2000形です。

 メーカーは1960年製の1次車(2001~2003)がナニワ工機、1962~1963年製の2次車(2004~2009)が自社工場です。外形は850形を踏襲していますが、側面窓の天地寸法が拡大されています。車掌台は引き違い窓になりました。
 一方、機器類は大きく異なります。制御方式は、直接制御の550形(551を除く)に対して850形は間接非自動(日車NA-122)でしたが、2000形では間接自動(1次車:東洋ES-255A、2次車:日車NA-223)になりました。主電動機も550形は38kW(SS-50)×2機とごくありふれた市内線仕様なのに対し、850形では50kW(日車NE-50)×2に増強されましたが、2000形は更に30kW(日車NE-30もしくはNE-30A)×4機に増強されました。なお、850形で装備された発電制動は2000形にも装備されています。このように走行機器は順次、軌道線用から鉄道線用に近くなっていったことがわかります。これで最高速度は75km/h、加速度3.5km/h/sec. 減速度4.0km/h/secを実現しました。なお、550形の551は間接自動・電制つきで主電動機も30kw×4と2000形と似た様なスペックでしたが、故障がちであったために1972年に他の550形と同様の装備に変更されています。
広島電鉄 2000形_e0030537_17390126.jpg
広島電鉄 2000形_e0030537_17390330.jpg
広島電鉄 2000形_e0030537_17390597.jpg
なにより2000形の特徴は台車にあります。1次車の日車SIGN504(上の画像)、2次車のSIGNS508Aはともに、枕ばねにねじり棒(トーションバー)を用いた日本では珍しいものです。これは日車がスイスのSIG社(Schweizerische Industrie-Gesellschaft:スイス工業社)と技術提携して導入したものですが、国内では普及せず、他には遠州鉄道30形の一部で使われた程度です。軸受けのカバーは日車以外にSIG社の社章が入ったものになっていました。
軸ばねも円筒案内式となっているところは、スイスとの技術提携を感じるところです。
広島電鉄 2000形_e0030537_17385792.jpg
・広島電鉄 2008+2009 1995年8月 広電宮島
広島電鉄 2000形_e0030537_17385501.jpg
・広島電鉄 2004+2005 1995年8月 広電宮島
広島電鉄 2000形_e0030537_17385370.jpg
・広島電鉄 2006+2007 1995年8月 八丁堀

1次車のデビュー時は緑とクリームの市内線色でしたが、その後に直通色に変えられました。また、1967年には前面窓上に直通表示灯が新設されました。これはオレンジ色に光ります。このようにして宮島線直通車は他の軌道線車両とは扱いが別なものとなります。

その後、宮島線直通車は単車運転では輸送力が問題となったため1974年2~6月に2002~2009は2両固定編成に改造されました。あぶれた2001はとくに大きな改造もされませんでしたが、やがて営業用には使用されなくなり、2003年に廃車になります。一方、2両固定編成になった他の車両は1984年には冷房化改造(冷房機は三菱CU-77A)、さらに1985年に全面方向幕を大型化した際に前照灯を窓下に移設し印象が大きく変わりました。
 2両固定化したことで全長24mになりましたが、その後、宮島線直通車は全長26.5mを超える3連節車が主流となり、徐々に運用を狭められてゆきました。
2009年の運賃用のICカード導入の際にその対応を行わず運用を離脱、その後順次廃車になりましたが、2004+2005のみ現在も一応残っているようです。
広島電鉄 2000形_e0030537_17385965.jpg
・広島電鉄 2003+2002 (保存) 2011年8月 パルティ・フジ坂

なお、2002+2003は2010年の廃車後、外装は変更の上で、JR呉線坂駅の近くにある商業施設のパルティ・フジ坂に保存されましたが、わずか3年で解体されています。

・参考文献
飯島 巌・青野 邦明・荒川 好夫『私鉄の車両3 広島電鉄』 保育社 1985年
田辺 栄司「中国地方のローカル私鉄 現況6 広島電鉄」 鉄道ピクトリアル493号 (1988年3月増)
窪田 正実「私鉄車両めぐり 広島電鉄宮島線」鉄道ピクトリアル173号 (1965年7月増)
 鉄道ピクトリアルアーカイブセレクション 21に収録

by hiro_hrkz | 2022-12-17 20:52 | 路面電車・低床電車 | Comments(0)