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上毛電気鉄道 700形
2023年 03月 12日
![]() 2000年前後にローカル私鉄各社に譲渡され、その冷房化率向上に大きく貢献したのが京王帝都電鉄井の頭線のステンプラカーこと3000系電車です。 今回はその一つである上毛電気鉄道700形を取り上げたいと思います。 1990年代の上毛電鉄は資本関係のある東武鉄道から譲渡された300系(デハ310形など)を最低限の改造だけで使用していましたが、非冷房のツリカケ駆動車で乗客サービス・車両保守の両面で改善が求められる状況にありました。1997年に欠損補助が廃止となり抜本的改善を図るため、国・県・沿線市町村の協力(費用負担 ※1)のもと1998~2000年度に京王帝都3000系が導入されました。岳南鉄道、北陸鉄道浅野川線に次ぐ3番目の譲渡例で、京王重機整備北野工場で改造の上で2連8編成16両が上毛電鉄に入線しました。 ![]() さて、3000系は先頭車が制御車のクハ3700・3750、中間車が2両ユニットの電動車のデハ3000・3050と5連化の時に追加された単独の電動車デハ3100からなる5両固定編成で、そのままではローカル私鉄が所望する1~2連で使用することはできません。一方で、2000年までに廃車なった10編成50両は譲渡の希望が相次ぎ、4社に39両が車両として譲渡されました。このため、先頭車の電装もしくは中間車の先頭車化改造が行われ、主電動機・主制御器等の構成も各社で異なったものになっています。なお、デハ3000・3050は主電動機が端子電圧375Vの東洋TDK-806/3C(100kW 3001~3009/3051~3059)またはTDK-840A(120kW 3010・3060以降)で4個直列2群(4S2P)の直並列制御、デハ3100(3101~3119)は端子電圧750Vの東洋TDK-843A(120kW)で2個直列2群(2S2P)の直並列制御です(3120以降は省略)。 上毛電鉄ではデハ710形とクハ720形のMT2連となりました。先に譲渡された北陸鉄道向けの2連はクハにデハ3000・3050形の電装品を流用した全M編成であるのとは異なる点です。変電所容量の問題があったのではないかと推測されます。一方で1Mのデハ3100は大半が岳南鉄道もしくは松本電鉄向けの種車となったため、その電装品の流用は不可能です。そのためか、デハ710はデハ3000・3050の主電動機を使った4個直列1群(4S1P)の永久直列制御車になりました。主制御器は同時期に廃車になった京王帝都6000系初期車(抵抗制御車)が使用していた日立MMC-HTB-20Jを流用し、本来、直並列制御を行うところ1群カットして使用しています。なお、3000系のブレーキは回生制度併用の電磁直通(HSC-R)でしたが、主制御器の変更ならびにMMC-HTB-20Jは1群カット時に発電制動が使えないため、空制のみになっていると思われます。 また、クハが5編成10両しか確保できないため、残りの3編成はデハから改造されました。乗務員扉周辺や前面窓下は普通鋼で作られています。もとからの先頭車と比べると、窓下の通風孔の有無、アンチクライマーの形状に差異が見られます。マスコンは京王帝都5000系から流用されました。 ![]() なお、2000年までに廃車になった各編成は冷房化改造車であり、クハは分散式の東芝RPU-2203(8000kcal/h)を4機、デハは集中式の日立FTUR-375-208(30000kcal/h)を1機搭載していました。このため、中間車改造車と先頭車改造車では外観ではこの差が一番目立つものになっています。 上毛電鉄では300系の塗装を踏襲し、窓回りは緑(フィヨルドグリーン)、側面は緑と赤の帯を入れたものになりました。 ところが2005年頃から前面上半分(FRP製の部分)は各編成で異なるものとなりました。結果、本家井の頭線の7色を超えるカラーバリエーションになっています。 以下に、各編成の写真を並べてみましょう。 ![]() ![]() クハ3757→デハ711、クハ3707→クハ721 1966年2月製 1998年10月入線 フィヨルドグリーンで残る唯一の編成。 ![]() ![]() クハ3758→デハ712、クハ3708→クハ722 1966年2月製 1998年12月入線 2006年11月より青(ロイヤルブルー)に変更。 クハ3758は1989年の事故復旧に際し軽量車体に改められており、コルゲートの本数が少ない。 ![]() ![]() クハ3756→デハ713、クハ3706→クハ723 1964年12月製 1998年12月入線 2005年11月より赤(フェニックスレッド)に変更。 ![]() クハ3759→デハ714、クハ3709→クハ724 1966年2月製 1999年4月入線 2006年7月より黄(サンライトイエロー)に変更。 ![]() ![]() デハ3009→デハ715、デハ3007→クハ725 1966年2月製 2007年6月より桃色(ジュエルピンク)に変更。 ![]() ![]() デハ3008→デハ723 1966年2月製、デハ3055→クハ726 1964年12月製 1999年5月入線 2007年10月より水色(パステルブルー)に変更。 ![]() デハ3006→デハ717 1964年12月製、デハ3105→クハ727 1972年11月製 2000年4月入線 2008年6月より薄緑色(ミントグリーン)に変更。 ![]() ![]() クハ3760→デハ718、クハ3710→クハ728 1967年1月製 2000年12月入線 2009年2月より橙色(ゴールデンオレンジ)に変更。 上毛電鉄の近代化に大きく貢献した700形ですが、既に車齢50年を超えており部品の枯渇等に直面しているようです。 2018年以降、一部を新造車に置き換える構想がありましたが、小ロットの車両に対応できるメーカーがなく滞っていました。しかし先日、地元議員より東京地下鉄から1編成2両を購入する話がまとまったとの一報(※1)があり、今後変化があるかと思います。 ※1 1編成約7000万円の導入費用は国・群馬県・沿線市町村が負担している。 ※2 桐生市議 久保田ゆういち氏のtwitterによる速報。 ・参考文献 高橋考一郎「私鉄車両めぐり123 京王帝都電鉄」鉄道ピクトリアル422号(1983年9月増) 岸 由一郎「京王重機とその仕事」鉄道ピクトリアル678号(1999年12月) 遠藤 武「井の頭線3000系のプロフィール」 鉄道ピクトリアル734号(2003年7月増) 藤田 吾郎「京王電鉄 現有車両プロフィール」鉄道ピクトリアル734号(2003年7月増) 上毛電気鉄道公式サイト トレインガイド
by hiro_hrkz
| 2023-03-12 02:28
| 鉄道(近代形電車)
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