気が付けば1年がたってしまいましたが、
漸く何両かが完成しました。


ノス鉄第4弾をベースに作成した、全長10m級の小型電車です。
もともと第4弾は化かすネタがないなあと思っていたので、とりあえず1箱だけ買ったのですが、その結果出てきたのはキハ1・・・キハ41000のショーティーに荷台付にしたものでした。これを眺めているうちに一つアイディアが浮かびました。


キハ41000(およびキハ40000)の特徴は、側面の窓幅が580mmと非常に狭いことにあります。ノス鉄でもこの部分は変えていないので、ちょっとやそっとの改造ではキハ41000のイメージに引きずられることになります。そこで、手許にあった鉄コレの京福福井ホデハ1001(名鉄3800の同型車)の窓パーツをあてがってみると天地方向がピッタリであることが判明。さらにドア間は窓柱を変更するだけで嵌ることがわかりました。
この結果、思い浮かんだのは福井鉄道モハ60形や北陸鉄道モハ1200のようなステップ付の小型ボギー電車でした。ドア間の窓は柱を全て撤去して、新たにエバーグリーンの0.75×0.75mmで新製、また運転室部分の側窓は拡幅しました。一方で前面も4枚窓では気動車になってしまうので、プラ板から窓枠・窓柱を新製しています。かつて、16番の模型改造記事で、側面の窓柱を全て撤去して新たに窓枠パーツにあわせて窓柱を新製した・・・などというのを見ましたが、それと似たようなことを行ったわけです。
このほか、前面下部の連結器の台座パーツ用の切り欠きをプラ板で埋めるなどを行いました。また、テールライトは「さかつう」の真鍮パイプ(外径1mm)を使用しています。床下は鉄コレの12m級の前後を切り落としただけです。本来なら動力化したといことですが・・・鉄コレ12m級動力もしくはその代替となる小型車用動力を生産してほしいところです。
塗装はクレオスの暗緑色とGMのクリーム1号で塗りました。この結果、なんとなく荒尾市電のような雰囲気となりました。全般的には日車が昭和初期に製造した広浜・宇部電・琴平急行等の小型車の雰囲気で、また車両の大きさは銚子電鉄デハ101が近似となりました。
さて、これ以外にももう1両が完成しました。

エヌ小屋の函館市電500形をストーレートに組んだものです。ただ、そのままでは台車の周りが悪いので、側板の内側をその部分だけ若干削っています。
最近のプラキットだけあってストレスもなく組めましたが、Zパンタの部分だけは多少難儀しました。塗料はメーカーの指定には従わず、茶色はMrカラーの119 RLM79 サンドイエロー、青は自家調合(ガイアのエヴァブルーにMrカラーの322 フタロシアニンブルーとGMの青緑1号を適宜混ぜたもの)を塗りました。ただ、この色は530が現在塗ってある明るめのもので、500形が普通に市内を走っていたころはもっと彩度の低い色だったように思います。
そして、15~20年前に作成した旧・外地の電車についても、昨年末のコミックマーケットにて入手した旧外地路面電車研究会の
軽軽電車3、そして岡田健太郎さんの「大陸浪人路面電車」を読んだこともあり、若干手を入れてみました。

京城電気300級は、だいぶ前にモデモの江ノ電100のポールに変えていましたが、動力はBトレ動力を改造したもののままでした。これを走行性改善を目的に鉄コレの大型路面電車用に換装し、合わせて前面のヘッドライト脇に設けていたレトリーバーを撤去(実際には灯火管制時に前照灯として使用できる尾灯だった模様)しました。先日の運転会では当然ながら快適に走行してくれました。

そして、大連市電3000形も動力の換装を考えたのですが、鉄コレ用でも若干長く少々工夫が必要そうなので、Bトレ動力の表面を削っただけだった部分に鉄コレ動力の台車枠を薄く削って貼り付けました。これでだいぶイメージは改善されましたが、走行性能は今一つ(単独で走らせる分には問題ないのですが)。こちらは引き続き改善が必要です。
ところで、この大連市電。実部の印象から車体幅2300mm程度で作っているのですが、実物は2500mmはあるとのことでビックリしています。国内だと大阪市電などよりも広いことになります・・・さすがに今からフルスクラッチしなおす気力もありませんが・・・。

こうして、時代を越えて3扉(もと3扉含む)の路面電車が揃いました。もうちょっといろいろ作ってみたいものです。