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月末の雑感 ~言葉の背景~
日本で生まれ日本で育った以上、日本での価値判断が基準となるのは仕方がない。
でも、その価値判断で世界を見ると、非常に危ういことになる。
また、たとえば英和辞書を引けば対になる単語が出てくるが、そのことばのもつ概念を理解しないと
これまた、危険である
たとえばナイーブという言葉がいい例だろう・・辞書に出てくる「無邪気」では日本人は純真無垢といった、
どこかプラスのイメージを持つが、実際には「幼稚」というマイナスイメージの言葉である。

鉄道に関してもそのようなことが言える。

たとえば、カールスルーエモデル・・ドイツのカールスーエやザールブリュッケンで見られる
「鉄道の軌道の直通」である。
鉄道と軌道の直通・・といえば、日本では福井鉄道、広電宮島線、名鉄揖斐・谷汲線が思い出される。
だが、カールスルーエと、これら日本の事例はイコールではない。
ピクの名鉄特集で同社の人が揖斐線の事例をカールスルーエモデルと呼んでいたのは驚いたが、
これこそ、現地の鉄道・軌道の概念を理解しない故におきた悲劇ともいえる。




日本では鉄道と軌道の分類は「鉄道事業法」と「軌道法」のどちらに準拠するのかが基準となる。
従って、国内幹線鉄道の本線であった「いわて銀河鉄道」も、専用軌道が多い故に軌道から鉄道に鞍替えした「江ノ電」も同じ「鉄道」ということになる。
また、路面電車は低いホームから乗り降りするためにステップが大きいが、鉄道線車両にはそのようなものはない。
このため、趣味者の世界では、筑豊電鉄を路面電車側に分類することも多々ある。


しかし、
ドイツにおいては、そもそも郊外電車も低いホームであり、路面電車と同じ形の車両を用いる。
たとえば琴電や伊予鉄、あるいは東急池上線のような路線は軒並み、筑豊電鉄の状態にある。
法令上も、両者は同じ基準を適用される。
だから郊外電車と路面電車(市内電車)が直通する事例はごく普通のことである。

ようするにドイツの概念に当てはめれば、福井鉄道、宮島線、揖斐・谷汲線は路面電車と、もともと同一の集合に含まれる。ゆえに、これらが路面電車(市内電車)と一体で運行されていても当然であり、なんら珍しいものではないのである。

それどころか、地方中小電鉄の多く(・・たとえば西鉄宮地岳線や銚子電鉄)も、路面電車と同一の集合に存在することになる。
すべて、都市の中心へその近隣住民を輸送する鉄軌道という共通項を持つ。


では、鉄道とはどういうものか・・となれば、中長距離の旅客・貨物を列車で運ぶものである。
駅間は長く、最高速度も200km/hまで許容されている路線もある。
法令上も上述の市内・郊外電車、あるいは地下鉄とは異なるものとされる。
日本に当てはめれば、せいぜい旧国鉄系の幹線鉄道とその支線に限定されるわけだ。

この、全く性格の異なる両者を直通したからこそ画期的だったわけである。
なお、走行距離の面だけでいえば、直通系統であっても走行距離は軌道線区間より鉄道線走行区間のほうが圧倒的に長い。


さて、カールスルーエモデルでは、鉄道線区間での駅の増設と列車の増発も行われている。
直通車両を用い鉄道線区間内のみ走行という事例もある。
これも、「路面電車」という言葉をかぶせるゆえに、なにか凄いことを実行しているように感じる。

だが、それぞれの政策は、国鉄~JRが幾らでもやっていることである。
直通用車両を用いるのも、それが現地での標準車両というだけで、日本なら115系でも701系でも使えば済む話である。実際、そのような形でカールスルーエなどよりもかなり早くに客車列車の電車化が推進されたわけである。

そもそも、直通用の電車というのが、日本の路面電車よりは大きいものである。
車両の断面とその長さを考慮すると、西鉄大牟田線や神戸電鉄の電車の2~4連に合致する。


以上から見えてくること、
それは直訳的な「路面電車が鉄道線に直通する」というのは、実態に合わないことである。
日本の鉄軌道の概念を持つ私たちには、
むしろ、山陽本線・赤穂線や北陸本線を走る幹線の中距離電車が、わずかな距離だけ市内線に乗り入れる姿を想像したほうが、実態に近いのである。

むしろ、重要なのは、これらの政策がいかなる都市計画や思想のもとに実現したか・・という部分である。
それであれば、闇雲な「カールスルーエを見習え」という読経にはならないと思う。


こうやって、物事の概念や背景の差を検証していくと、
翻訳を基に、うわべだけの共通項を探すことの無意味さと、虚しさを感じる筈である。
昨今のライトレールの議論は、どうもこのあたりで大きな過ちをしている気がしてならない。
by hiro_hrkz | 2006-08-31 00:23 | 言いたい放題 | Comments(7)
Commented by stakenaka at 2006-09-02 23:39 x
地下鉄の概念も欧州と日本では違うようで、日本の場合は鉄道に準じた扱いですけど、欧州の場合、路面電車が地下に移ったような扱いで、鉄道と区別されていたと聞いています。初期の名古屋の様な考え方でしょうか。

そのため地下鉄と郊外電車を直通させる発想があまり無かったと聞いたことががあります。

だからこそ、相互直通は画期的だったと言われていますが、郊外鉄道の概念が異なるとこの話も変わってきますね。
Commented by hiro_hrkz at 2006-09-03 01:38
ドイツの事例ですと、路面電車と地下鉄が1群、狭軌鉄道が2群、普通鉄道(ヘビーレール)が3群という別け方になっています。

そもそも、欧州には日本の大手私鉄のような高速電車というものが存在しませんね。都市構造的にも日本のように際限なく都市が拡大してゆくという感覚はありません。ですから、各国の国電は、通勤電車より中距離電車のようなものです。そうなると、丸ノ内線のような地下鉄との直通という必然性は低くなってきます。

米国の事情は少々疎いのですが、インタアーバンは市の中心地まで併用軌道で乗りいれるのが通例でしたから、地下鉄があっても直通ということにはならなかったと思います。ただ、かのエレクトロライナーを走らせたノースショアーミルウォーキー鉄道はシカゴ側では高架鉄道のLに乗りいれていましたから、まあ、発想としては日本より先に直通という事はあったことになりますね。
Commented by ひぐらし at 2006-09-04 00:28 x
カールスルーエモデルと言う名前、本当に変な一人歩きが多々見受けられますね。鉄道事業者や一流の研究者をして変な誤解があるのは残念です。
この誤解、50年前のPCCカーブームとやらと似通っている感もあります。本来PCCと呼べるのは都電5501のみなのに、大阪3000や名古屋1820、果ては京阪1800辺りまでPCCと呼ばれてしまったという。
カールスルーエモデルの総合的な研究は、マジメにまとめれば学位論文ネタにもなるんではないかというものですが・・・。
本質的には、既存鉄道を活用したカールスルーエ都市圏の総合的な公共交通ネットワークの構築であって、直通そのものはその構築の手段に過ぎないわけですな。これを何も無いところにゼロから敷くとPacific Electricになるわけで。まぁカールスルーエは大規模な宅地開発とかとはあまり縁が無いので、同じ土俵での比較はできませんが。
Commented by ひぐらし at 2006-09-04 00:30 x
すみません、もう少し。ちょっと妄想。
日本の最初期における地下鉄の定義は、早川徳次曰く“省線と市電”の中間というもので、実際銀座線の電車はそのサイズで出来ていたりしますね。
もし銀座線が車体サイズは同じでも軌道法、1372mmゲージで建設されていて、かつ湘南地下鉄道と東京高速鉄道赤坂見附-新宿間が戦前のうちに開通していたら、更に公的資本化がもう少し早く、つまり市営化されていたら、今頃東京の都市鉄道は一体どうなっていたのやら。
ベルリンとニューヨークを足して2で割ったような格好をした、パンタとコレクターシューをつけた黄色い電車の12連、などというのが東京中を跳梁跋扈していた・・・んでしょうか。
Commented by hiro_hrkz at 2006-09-05 01:17
PCCは、日本じゃ(直角)カルダン駆動の電車という意味になってしまいましたね。どうも、日本語の外来語には意図的かどうかは解りませんが、原語の意味とズレているものが多いような気がします。

個人的な見解ですが、ライトレールを路面電車と訳し、カールスルーエとストラスブールにお役人が見学に行くのは、誤解の上に誤解を重ねるようなもので、非常に不幸な結末を招くような気がします。

ライトレールの原義、それを実践する北米の例を見れば、路面電車というのは誤訳で、むしろ近いのは長野電鉄や遠州鉄道でしょう。それに、郊外電車やヘビーレールの普通電車運転が充実している我が国には、潜在的にライトレールに近いものは沢山あるのではないかとさえ感じます。問題は、それらが都市(利用)計画の中で曖昧なことでしょう。
Commented by hiro_hrkz at 2006-09-05 01:28
で、京浜と地下鉄が一体化していた場合ですか・・。

路線の市営化と直通以外、つまり人口増加などの要因が実際と同じだったとすれば、あまり現実と変わらない気がします。
京急は品川をターミナルとして育て、優等列車は地上専用化。
地下鉄直通は小型車による普通のみ・・・その程度の差だったかも。

むしろ、京王や玉電が市電と一体化してしまったら。。。というほうが
無茶苦茶な展開が考えられそうです。(まあ、これは現実的に考えると、
昭和20年代にバス化されてしまうんでしょうが)。
Commented by ひぐらし at 2006-09-07 21:30 x
♪あってもなくてもどうでもいい目蒲線~
なんて歌が昔ありましたが、
マスコミにレトロムード溢れる哀愁の路面電車~なんて定冠詞みたいなものをくっつけられて、あろうことか都道府県議会などでまでそのイメージに引っ張られてしまうことが未だままある気がします。
目先のイメージにとらわれず、都市全体の中でその路線が本当に占める意味は一体何なのか、それを地方鉄道も軌道も枠をとっぱらって考えることが本来必要なんですが、仰るとおりどうもライトレール=路面電車という先入感が先走っているのが残念なところです。
たとえばカールスルーエの複電圧車と、部分低床構造を持つDBのTalentなどの低床ディーゼルカー、更にOeBBで量産されている4030系などの低床近郊電車との間の、諸機能、とりわけ接客設備面での差異は極めて小さいというのが実感です。せいぜい電停島の無いところで使用するステップの有無くらいでしょうか。
アメリカには最近、Talentを使用した非電化のライトレールが存在するらしいですし。
池多摩線は地元の誇るライトレールと言って憚らない自分だったりします。