まだ、一般貨物列車の運行が盛んだったころ、国鉄の駅には小さな「貨車移動機」が
常駐しているところがたくさんありました。小さな車両が、ワムやワラを出し入れするのは
どこでも見られた風景です。
その貨車移動機と同じものが、専用線の私有機として存在する場合もありました。
その一例。福島県は東北本線、安積永盛駅構内の秩父セメント専用線の車両です。
1971年、協三工業製で、秩父セメントカラーである緑の濃淡に塗られていました。
たしか、この時は既に専用線は使われていなかったと思います。

秩父セメント D805 1997年9月 安積永盛
石油、石灰石、セメントを「3セ」と称し鉄道貨物が強い分野と言われたのも、昔の話ですね・・。