旧称を「電鉄桜井」と云うこの駅は、戦前は黒部鉄道と富山電鉄の接続駅であり、また桜井(黒部市)の中心地に近いこともあって、富山地鉄本線の要衝(だった)駅。
そんなに広くない敷地ですが、立派な駅舎と3面3線のホーム、小さなバス営業所と、
模型に取りいれたくなる要素満載の駅です。
その駅の片隅には、木造のクラが残っています。
稲荷町に検車機能が集約されてからは、留置線としての機能しかないようですが。
ものもちのよい地鉄のことなので、この車庫も戦前からのものかもしれません。
さて、電鉄黒部駅で気になるもう一つの物件がホーム全体に覆う屋根。
3面3線といっても、各ホームは極狭なのですが、線路上を含めて屋根があります。
今よりも雪が多かった過去には、重要な設備だったのでしょう。
いずれも 2004年5月
このあと、富山行きの電車に乗り、寺田と五百石に行ったのですが、
電鉄黒部から乗ったのは私だけという、なんとも淋しい状況でした。
一番最初に地鉄に乗った1993年頃は、3本の線路全てに電車が入ったりしていたように思うのですが・・・。