古くからの私鉄路線の場合、その代表駅は本社機能があったり、あるいは「ビルディング」として有効活用できるように、2階建て以上になった例が見られます。
青梅電気鉄道(JR青梅線)の青梅駅、新潟電鉄(新潟交通鉄道線)の県庁前駅などがその代表例です。
名鉄の島流し線である瀬戸線。
その終点であり、陶器の町、瀬戸の玄関口である尾張瀬戸駅も、こういったタイプの駅舎でした。
1926年築のコンクリ製。白亜のお屋敷風ですが、若干小振りで、堂々というより、かわいらしいというほうが合っているような気もします。

1995年4月
名古屋でも有数の混雑路線に発展した瀬戸線。
この駅も手狭になったのか、2001年5月に取り壊されました。
現在はレプリカが、尾張瀬戸駅近くの「瀬戸蔵ミュージアム」にあります(編集子未見)。