10年くらい前、広告電車は、昭和30年代に製造された中堅・主力車種に施されることが多かったと記憶します。そして、新造車は、従来の車両と異なる斬新な塗装を・・・という例が多かったとも。
しかし、この10年間で、その法則は大きく崩れ、新車でも派手派手な広告電車になっている例が散見されます。
鹿児島市電も、その一例。
1989~1994年に製造されたの2100~2140形は、現在は姉妹都市・友好都市の名前をつけた6両を除き、広告電車がほとんどのようです。
・鹿児島市交通局 2113 1994年8月 交通局車庫(武之橋)
画像の2113は、中国の都市、長沙の名を持つ車両。各都市の名前を持つ車両(2111=ナポリ、2112=パース、2121=マイアミ、2122=鶴岡、2131=大垣)は、いずれもこの色違いでした。肝心のこの車両は、現在は赤と白のツートンになりましたが。
JR九州の鹿児島車両所で車体を製作したのも、この頃の鹿児島市電の特徴。
しかし、風貌は、おとなり、熊本市電の8800形(1988年 アルナ工機製)を意識したような感じもします。そういえば、熊本市電もサンアントニオ、桂林、ハイデルベルクと、友好・姉妹都市の名をつけた車両がありますね。人口50万人クラスのライバル都市同士、なんとなく意識しているような気がしないでもないような・・・
※2014.10.27 画像を交換しました。