模型で古い電車/気動車のフリーランスを作る際、種車のイメージを変更するために、前面の窓の枚数を変更することがあります。しかし、ここに落とし穴が・・・。
実は、電車の前面窓の枚数は、戦前までは大半が奇数(3枚もしくは5枚)であり、偶数は省線52や京阪1000のような流線形電車で4枚の例がある程度。2枚窓が電車の世界で主流になるのは、1950年に、いわゆる湘南形が登場した後のことになります。
一方で気動車の場合、3枚窓の車両も多く存在しますが、佐久鉄道キホハ、日車半流のような2枚窓、播丹鉄道レカ/鉄道省キハ41000のような4枚窓、鉄道省キハ42000のような6枚窓など、全般的には偶数であることが多いように感じます。

・蒲原鉄道 モハ41(右)+モハ31 1999年9月 五泉~今泉
画像の蒲原鉄道モハ31、41は、偶数窓ですが、製造は31が1952年、41が1954年で、やはり湘南形登場後であります。東京電機工業なる聞きなれないメーカーの製造。もとは同じ車体でしたが、41は1963年に西武所沢工場で車体延長の上、3扉化されています。
※2014.2.9 画像を交換しました。