以前、近江鉄道の
八日市駅を取り上げましたが、今回はそのお隣、新八日市駅です。
八日市線が湖南鉄道として開業したころ、その本社屋としてもつかわれたもの。
地方私鉄の駅舎としては比較的知られているほうだと思いますが、先月、漸くこの駅の外観をみることができました。
2007年11月
こういう役場の建物といった感じの駅舎は、たとえば頚城鉄道の新黒井駅などかつては、わりとあちこちにあったようですが、いまは数少ないものになりました。この建物も見るからに老朽化が進んでおり、このままでは、いつ危機的な状況を迎えても不思議ではないと思いました。
湖南鉄道は、かつて近江鉄道のライバルだった鉄道会社。戦時中の合併後、ここと八日市を急カーブで結ぶ路線が敷設され路線が繋がりました。その八日市線が、いま近江鉄道鉄道線の稼ぎ頭なんですから、世の中とは不思議なものです。
そういえば、八日市線は、一時期は現在の京阪石山坂本線等を経営していた琵琶湖鉄道汽船の一路線でした。世が世なら京阪電車の一部になっていた可能性もあるわけで、昭和30年代の京阪vs近江の拡張競争を思うと、これまた何かしらの因縁を感じるものです。