拙ブログ。なぜか毎月「花巻電鉄」が検索ワードのトップ10に入っています。
保存されているデハ3の写真しか載せていないのですが・・・。
ということで、廃線後に見られたもう1両を取り上げたいと思います。
花巻電鉄鉄道線 サハ1形(廃車体) 1995年9月 岩手県花巻市
花巻電鉄鉄道線のサハの廃車体で、
花巻市の中心地の裏通り沿いで民家として利用されていました。
なにぶん13年も前の話なので、現存しているかどうかは不明です。
窓周りは大きく改造されていますが、妻面やドア周り、また窓上の飾りなど、面影は充分です。
この車両は、鉄道線(西花巻~花巻~花巻温泉)のサハ1形1~4(1924・1926年 雨宮製作所製)の1両と思われます。木造車で、1959~1960年に車体が新造されてサハ201~204になっています。そのときに発生した廃車体ですから、この時点で、既に35年が経過していたわけです。なお、当形式はサハ5がありましたが、火災からの復旧で1932年に鋼体化されています。
花巻電鉄は軌道線も鉄道線も、デハ1~、サハ1~の車番を振っていました。しかも火災焼失で欠番が生じると、他の車両で埋め合わせ。さらに戦後、路線改良により鉄道線車両の軌道線乗り入れができるようになったため、傍目にはややこしいこときわまりない状態だったそうです。
・台枠には雨宮製作所製造の銘板が残っていた。