京急の移籍車は、最近は低床が受けているのか各地からひっぱりだこです。
しかし、モノコックの時代は、そもそも移籍車を導入する事業者が少なく、
また7年程度で廃車になっていたもと神奈中車が幅を利かせており、その点でも見劣りがあったため、移籍事例は少ないものです。
K-の車輌なら、CJMの南部が有名ですが、ほかは、RCを導入した士別軌道、今回取りあげる鳥取の日ノ丸自動車あたりが思い浮かぶ程度です。

・日ノ丸自動車 日野K-RC321 +日野車体 1998年9月 鳥取県米子市 ※

・日ノ丸自動車 日野K-RC301 +日野車体 1998年9月 鳥取県米子市 ※
前面の扉側窓下に運賃収受方法表示用の幕スペースがあるので、一瞬、神奈中の車輌を連想します。
しかし、長さや中扉上の斜めになった蛍光灯で、もと京浜急行電鉄のバスであることがわかります。

・日ノ丸自動車 日野K-RC301 +日野車体 1998年9月 鳥取県米子市 ※
一方、京急系列の川崎鶴見臨港バスの車輌も、K-の頃の移籍例はそう多くありません。
ここ日ノ丸には何故か1台だけやってきたようです。屋上の丸型換気扇が、最大の特徴でした。

・日ノ丸自動車 日野K-RC721P +日野車体 1993年8月 鳥取県米子市
最後は、おまけで自社発注で旧塗装のRC。
この車輌、型式が示すように、エアサスで高出力エンジンを搭載した「タダモノではない」
日野モノコック、それも長尺だったのです。
当時、既に旧塗装車は珍しく、なんとか撮影した1枚です。
上の2台なら、バスコレから作れそうですね。
※2013年11月13日 画像を追加もしくは交換しました。