ウィーンの路面電車は大規模なものですが、その過去の車両を蒐集した博物館もまた大規模なものです。
そこには旅客車だけでなく、いくつもの事業用車両も保存されています。
※ 保存車の一覧は
公式サイトのこちら(ドイツ語)に。
今回は、そのうち幾つかを取り上げたいと思います。

SS型6047
この車両、日本でも、かつてよく見られたような感じの凹電ですが、真ん中に作業小屋?があって、そこにパンタグラフが載っているのが、特徴です。
下回りは2軸ですが、ブリル台車が多数を占める日本では馴染みのないタイプで、貨車のような軸受けになっています。


KO2型6133
KS型7026
この車両は凹電ですが、屋根があるタイプ。それならば、日本でも馴染みがあるものですが、荷台がダンプになっているのが変わっている点。そういえば、かつて西鉄の大牟田線にこんな電車がありました。
下は、その車両に連結されていたタンク車。散水車のようです。

TU1型 6122
屋根に作業台がついている、いわゆる高所作業車です。
この車両の後ろについているのは、トロリー線を載せた台車。
どうやら、架線張替え用のようです。

GP型6412
上の高所作業所を凹電に改造したような感じの車両です。
しかし、この車両の後ろにはこんなものがつながっているのです。

どうも除雪用のようですが、私の乏しい外国語処理能力では、英訳した文章を読んでもいまひとつ・・いや、いま一億、使用方法が分かりませんでした。
画像は全て2004年9月撮影
追伸:
ウィーンに寅さんを呼んだ、ヘルムート・ツィルク元市長が亡くなられたそうです。
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102401000784.html
ご冥福をお祈りいたします。