川中島バスは、自社発注では川崎系の大ユーザで、日野やトヨタへの架装例も有名でした。
しかし、これはBU前期世代までの話。BU後期世代になると、自社発注は少なく、移籍車ばかりとなります。その多くは車体色が緑色の時代にやってきた、もと神奈中の車両で、アルピコ入り以降の例では、今回取り上げる車両あたりしかないと思います。

川中島バス いすゞBU10K +川重 1997年2月 長野県長野市
もと西東京バスの車両で、3台ほどが在籍しました。
同じ西東京のK-CJM500や、京王帝都のK-RC301と同時期の移籍で、新宿~長野の高速バス開業が縁となり京王グループからおこしいれしたものと記憶しています。
前面の方向幕は大型タイプを装備。エンジンが高出力なのは直結冷房であることも関係しているのでしょう。なお、この世代の西東京バスの路線車は、いすゞ+川重、日野+日野車体ばかりで、富士重工架装車はありませんでした。
このタイプ、2台ほど注文流れで小田急バスに行き、さらに東海自動車に移籍した例のほうが意外と知られているかもしれませんね。