観光客におなじみの函館というのは、函館駅よりも南側の十字街や末広町を中心とした一帯になると思います。
洋館が立ち並び函館山の入り口でもありますが、繁華街として栄えたのは遠い昔の話。
市街地は五稜郭電停付近へ移り、今は全国の地方都市と同じように郊外化しています。
その十字街にあって、ひときわ目を引いたのがこの建物です。
1995年9月
交通局が入っていた函館市末広分庁舎ですが、その名とは裏腹に重厚な感じがします。
それもそのはずで、もとは1923年に建てられた丸井今井百貨店の函館支店です。
当初三階建てでしたが、1930年に5階建てに増築。1969年に百貨店が五稜郭に移転後は市役所の分庁舎となっていました。手動式エレベーターが現役であることで有名でした。
余談ですが、東京の人間は丸井といえば、駅の前の○|○|(←ハングルでイイ!じゃありません)を思い出してしまいますが、ここは全く関係なし。北海道地場の百貨店でございます。
折角の交通局庁舎なんですから、路面電車と共に・・と思ったのがこの一枚。
本当なら500形にお出ましいただきたいところですが、ここは722でガマン。
2006年に一部復元と改装が実施され、函館市地域交流まちづくりセンター(・・・本当に、お役所ってこういう名前が好きですね。ボソッ)となっています。
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