那覇市内を中心に路線を保有する那覇バス。
旧・那覇交通時代を含め、自社発注の富士重工架装の路線車はありませんでしたが、
この8年ほどで移籍車各種が登場し、数も増えました。その中から気になる数台を取り上げたいと思います。
那覇交通時代、富士重工架装の路線車は、市内線用の5E架装のいすゞ車ではじまりました。
小田急バスと川崎鶴見臨港バスからの移籍車で、一時期は多くの系統で見ることが出来ました。が、近年はめっきりその数を減らしています。
ところが、これを必ずみることができる場所もあります。
それは、那覇空港の構内。
必ず沖止めとなるスカイマークエアラインの乗客輸送用に、これら那覇バス市内線用の5Eが投入されています。私が見たのは、もと小田急2台、臨港1台で、臨港車は、このように専用塗装に変更されています。
・那覇バス いすゞP-LV314K +富士5E 2008年11月 沖縄県那覇市(那覇空港)
ちなみに撮影場所は、ANA側搭乗口の国際線ターミナル側の窓から。
丁度、この下でバスが待機していました。
さて、那覇バスへの事業譲渡後に、BU04等を置き換えるために大量に投入されたのが、もと東武鉄道の車両でした。那覇交通時代にも郊外線にP-LV314Lが5Eと7Eあわせて3台ほど入りましたが、この時はU-LV324Lが大量に導入されました。
基本的に、市内線はもと東京都区内で使われた前中扉車を、郊外線には前後扉車が投入されているようですが、何事にもイレギュラーはつき物。例外が存在します。
・那覇バス いすゞU-LV324L +富士7E 2008年11月 沖縄県那覇市
市内線用の前後扉車。
5番(識名牧志線:三重城~国際通り~松川~繁多川~新川営業所)で使われていました。
・那覇バス いすゞU-LV324L +富士7E 2008年11月 沖縄県那覇市
逆に、こちらは郊外線用の前中扉車。97番(琉大(首里)線:那覇BT~県庁北口~牧志~儀保~西原入口~上原~琉大北口)に充当されていました。
この車両、以前は15番(寒川線:三重城~国際通り~寒川~新川営業所)に入ってようですが、そちらには、今回、こちらが投入されているのを確認しました。
・那覇バス いすゞKC-LR333J +富士8E 2008年11月 沖縄県那覇市
もと東武鉄道のLRで、側面の行先表示の位置は変更済みです。
おそらく、朝日自動車や茨城急行自動車あたりを経由して沖縄入りしたはずです。
ちなみに15番は1日4往復のみの運行。
飛行機が20分遅れると聞いたときは、果たして間に合うのか非常に不安でした・・。
それにしても15番は、市内線になったり郊外線になったり、その変遷がややこしいですね。
ちなみに前回(3月)訪問時と異なり、国際通りを通る系統にも中型車が入っていました。
このあたりは、殆ど見ていない(そもそも那覇にはトータルでも3時間程度しかいない)ので
詳細は不明です。