昔の鹿児島の路面電車車両は、西日本にしては珍しく東京都電の影響を感じます。
それは都電から車両を譲り受けて使用していたことと無縁ではないのかもしれません。
戦後初の新造車であった500形 (1955年 東洋工機製)も、その造形は都電7000をモデルにしています。
前面はワンマン化改造時に後の鹿児島標準風に改められましたが、側面を見る限り、
たしかに都電の雰囲気です。そういえば、大阪市電2600を譲り受けた800型も前面は鹿児島風に改造された結果、これらオリジナル車とあまり変わりの無い印象になりました。都電7000と大阪市電2600は単に並べると全く違う印象の車両ですが、このような結果になるということは、電車の印象は前面で大きく決まってくるという証左なのかもしれません。

・鹿児島市交通局 501 2002年7月 鹿児島駅前
画像は標準塗装の501。
鹿児島市電は1980年代初頭に、この塗装から抜け出すために様々な試験塗装を施したものの上手く行かず、結局、クリーム地にオレンジの線が入ったものに変更されます。その後広告電車の数が増えて、新塗装は、あまり見かけなくなりました。
そして、気がつくと、この旧塗装が広告解除車に使われるようになります。どうやら、これが標準塗装であることに、変わりは無かったようです。