バスコレ第13弾のシクレの影響なのか、P-MP118Kというキーワードで拙ブログへ来られる方が多いようです。
その件の車両、もと東京都交通局グリーンシャトルについては、
弘南バスと
関東鉄道の移籍例は既に紹介済みなので、今回は残るもう1社、羽後交通へ移籍した車両をとりあげます。
・羽後交通 三菱P-MP118K +呉羽 1997年11月 (上)秋田県大曲市 (下)秋田県横手市
上の画像の車両は大曲営業所に所属していたノーマルなタイプ。一方、下の画像の車両は横手営業所に所属し、横手駅と「ふるさと村」のシャトルバスで使われていました。シャトルからシャトルへ転用されたことになります。
この系統は、ショッピングセンター1階のバスターミナルではなく駅前に発着し、中扉締切で前乗り前降りがデフォルトの羽後交通では珍しく、こちらも常用し中乗り前降りとなっていました。
正確に数えたことはないのでわかりませんが、移籍数は、ここが最も多かったように感じます。
横手、大曲、本荘などに配置され、ライトベゼルの色が銀色になったものなど、バリエーションもありました。
さて、このタイプのボディーについておさらいしておきたいと思います。
三菱の9m大型車(MM) が未だ中型(MK)準拠だった時代、MMはMPよりも早くMKに準じた車体でスケルトン化を果たします。そのボディーを延長しMPに架装した車両が登場しました。K-MP1(5)系とP-MP1(5)系で見られ、一部マニアの間では「離れ目」と呼ばれました。
採用した事業者は非常に限られており、私が知る限りでは新潟交通、日本交通(鳥取)、京阪宇治交通、大阪市交通局、
徳島市交通局と近畿地方での採用例が多かったと思います。さらに、方向幕部を変更したものが阪急バスと京都市交通局の例、それに加えてライト部のデザインを変更したものが、この東京都交通局の例になります。
なお、P-MP1(5)系は短期間の製造ながら、いわゆるブルドックのほかに、この系統の車体と、さらにはエアロスターKの先行版が架装され、くわえて富士重工の5Eがリベットタイプとパネルタイプの2種、そして西工58MCと、非常に多くのバリエーションが存在したことになります。
・2018.10.30 画像を交換しました。